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猫男爵 バロン・キャット サライ・ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館/ |
発売年月日 | 2002/09/26 |
JAN | 9784093433914 |
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猫男爵
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商品レビュー
4.7
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武門の貴種、清和源氏の末裔、岩松家第21代当主の、 新田岩松満次郎俊純のお話。 岩松家は、たいそう家柄の良い大名でありながら、家禄はたったの120石。 十数人の行列で、参勤交代を行う。 お金は無いけれど、周りの人が助けてくれる。 江戸屋敷は持たず、代々当主にゆかり深い旗本屋敷内の一棟を宿借り。 新春に昵懇の大名屋敷へ年始回りをして、祝儀を掻き集める。 家臣は「おのれの食扶持ぐらいはおのれの手で」と、農耕をしながら主君に仕えているので、 「田植手伝の為、十日ばかりお暇を」と、農作業に精を出し「新米、殿様に献上」する。 名門新田岩松家につながり、「出入りの者」と認めれる事で箔をつけたい者達、およそ千人からの出資「ご融通金」。 その見返りに遣わされたのが、伝来の格式高い「中黒の家紋」入りグッズ。 この他、当主みずから筆をとって描いた、霊験あらたかな護符「猫絵」の下げ渡し。 猫絵を描いたのは、温純(18代あつずみ)、徳純(19代よしずみ)、道純(20代みちずみ)、俊純(21代としずみ)の4代。 「新田猫は気品のなかに、かの日の怨霊がこもり、田畑を荒し蚕を喰う鼠どもを一瞥、ぎょっとすくみあがらせるほどの怖さがその目にこめられておらねばならぬ(温純)」 猫絵はお家芸とは言っても、最初の内は難しく「ことに真向きの猫は、鼻すじや眉毛のあたりが厄介でナ(徳純)」との事。 18代になったばかりの温純は、養蚕農家の大旦那に招かれた酒宴の席で、金十両で猫絵を頼まれる。 即興で描けずに困った挙句、襖に「子子子子子子」と書いて十両を手に出て行ってしまう。 六日後、「おン殿の仔猫もようよう育ち、おとなに相成り申しましたゆえ、その絵姿お届けに参上」と用人が猫絵を届けに来るも、大旦那は「子子子子子子」の謎が解けず。 時間稼ぎの正解は・・・ という話が、ほのぼのとしていて好きでした。 猫絵の挿絵がもっとあると良かったな。
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正直 本のタイトルと装丁に惹かれてかりました この本が江戸から明治の話だということも知らずに手にとりました。 読み始めると お!!時代小説か!!と お語り口が松本大洋の「竹光侍」に似ているな と感じました。 読み進めていくと、これが面白い!!江戸時代にタイムスリップをして、「週間現代」を読んでいるみたいだ。 トリビアも踏んだんです。ここに書いている事は歴代の萬次郎の見聞の目線で捉えた。史実であり、事実であるから、更に面白い 例えば実際に番付表に書かれた百二十石大名のブランド 御茶壷道中の皮肉た 茶壷のうたのバックグランド 茶坊主の権勢の泥臭さが読み取れる 内藤清枚と馬の早駆けの壮絶な話、 井上河内の守の醜聞 レイプ事件のバツの悪さ 吉宗と尾張大納言宗春の確執 ここらへんの話は地元内藤新宿や戸山で暮らした私にとっては知らざる地元風土を軽妙に描写してくれて面白い。 中でも勉強になったのは日米和親条約のさなかに起きたロシアのプチャーチン提督のティアナ号事件の騒動記は大変勉強になり 当時の日本の同様ぶりがリアルに理解できた。 あまりこの事件の事は注目されないので興味深く読みふけりました。 本文中にも書かれているが 、幕末の動乱というのは嘉永6年から慶応3年のたった15年間 この混乱に桃井や渋沢栄一など明治の魑魅魍魎達が、新田義貞血統の岩松家を担ぎ出し 錦の御旗を上げる構図 今の日本のメディア政策ににているような気がします。 日本人の意思決定のあり方を考えるで相当な示唆を与えてくれた本です。 ある意味近代日本の史実を伝える副読教本としてもよいのではないかと思います。
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おもしろい歴史! 新田義貞を祖にもつ貴種、岩松家21代目にまつわる ほのぼのとして、かつ歴史好きでもちょっと知らない エピソードの数々 実話だなんて思えない(笑) 小説は真実を越えられないのか!! わずか120石の大名、此処にあり ※井上馨の義父で男爵になられたそうです 猫...
おもしろい歴史! 新田義貞を祖にもつ貴種、岩松家21代目にまつわる ほのぼのとして、かつ歴史好きでもちょっと知らない エピソードの数々 実話だなんて思えない(笑) 小説は真実を越えられないのか!! わずか120石の大名、此処にあり ※井上馨の義父で男爵になられたそうです 猫は・・・本文をお読みください(笑)
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