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ソドムの百二十日
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2002/08/20 |
JAN | 9784791759743 |
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ソドムの百二十日
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商品レビュー
3.4
12件のお客様レビュー
読むのにこんなにつかれた小説は初めてかもしれない。面白くないからではない。とにかく疲れるとしか言いようがない。日本で流布しているいわゆるサドマゾをイメージして読み始めると、頭を強打されることだろう。当時の社会背景や宗教思想に対するサドのメッセージは、ぬるま湯のような現代社会に生き...
読むのにこんなにつかれた小説は初めてかもしれない。面白くないからではない。とにかく疲れるとしか言いようがない。日本で流布しているいわゆるサドマゾをイメージして読み始めると、頭を強打されることだろう。当時の社会背景や宗教思想に対するサドのメッセージは、ぬるま湯のような現代社会に生きる私には消化するのにたやすいものではない。
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悪趣味を小説に書いたような小説。ヤマもなくオチもなく、ただただ筆舌に尽くしがたい異常な描写が延々と続く。 本書で語られる数々の出来事は、質も量もどこで見た作品より段違いに強烈だが、それらの作品で感じたような嫌悪感や恐怖感が湧き出てこないのは、徹底的に視点が遠く、被害者の心情どこ...
悪趣味を小説に書いたような小説。ヤマもなくオチもなく、ただただ筆舌に尽くしがたい異常な描写が延々と続く。 本書で語られる数々の出来事は、質も量もどこで見た作品より段違いに強烈だが、それらの作品で感じたような嫌悪感や恐怖感が湧き出てこないのは、徹底的に視点が遠く、被害者の心情どころか叫び声一つも描写されないからだろう。 醜悪ではあるが陰惨ではなく、凄惨ではあっても絶望ではない。その現実感のなさを筆者が意図していたのか、それともプロットで終わってしまっている後半部で描写するつもりだったのかはわからない。 ただ、もし全ての事象が事細かに描写されていたとしたら。例えば実写化などされるでもしたら、とても常人の視聴に耐えうる作品ではなくなっていたことだろう。 だが、それこそが著者の目指していた、当時の画一的な価値概念からの逸脱。抑圧からの開放ではなかっただろうか。 とすれば本作はヤマもオチもなく、ただただ意味だけを追求した作品であるのだろう。 そして、汚物に例えられても反論しようがない本作が出版を許される社会こそ、著者が夢見た世界であったのかもしれない。
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佐藤晴夫氏による完訳版である。長い(438ページ)。 尻の穴とうんこが大量に出てきて食傷気味。 後半の残虐殺人描写もサドが獄中で妄想に耽った結果なので荒唐無稽すぎて何がなにやら。エログロもひたすらそれだけ延々やられると麻痺してくる。
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