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黒死病 疫病の社会史
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黒死病 疫病の社会史

ノーマン・F.カンター(著者), 久保儀明(訳者), 楢崎靖人(訳者)

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黒死病 疫病の社会史

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青土社
発売年月日 2002/10/24
JAN 9784791759972

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2018/11/12

黒死病キーワードに当時の状況を詳細にとらえた力作。14世紀前後のヨーロッパの状況を詳細に知るに最適な書。黒死病そのものについては、ペストだけでなく、家畜が媒介した炭疽菌の感染症という説もあることを知ることができた。 ・当時、生理的なバランスの欠如を補うため、瀉血は浣腸が医療行為...

黒死病キーワードに当時の状況を詳細にとらえた力作。14世紀前後のヨーロッパの状況を詳細に知るに最適な書。黒死病そのものについては、ペストだけでなく、家畜が媒介した炭疽菌の感染症という説もあることを知ることができた。 ・当時、生理的なバランスの欠如を補うため、瀉血は浣腸が医療行為として行われていた。

Posted by ブクログ

2008/05/28

 黒死病について知りたくて借りた本だったんですが、黒死病の流行った時代の社会背景を語る本で、なかなか本題が見えずにイライラしました。  黒死病について書いてあることを期待して借りたのですが黒死病についてのデータは少なく、黒死病が社会に与えたであろうインパクトについて、著者が想像力...

 黒死病について知りたくて借りた本だったんですが、黒死病の流行った時代の社会背景を語る本で、なかなか本題が見えずにイライラしました。  黒死病について書いてあることを期待して借りたのですが黒死病についてのデータは少なく、黒死病が社会に与えたであろうインパクトについて、著者が想像力を膨らませて(ご当人は『幾つかの歴史的材料から論理的に思考して』とでもいうと思うけど)書いたもの、って感じ。黒死病のせいで、社会のここに影響が出ただろう、上流階級の思考はこんなふうになっただろう、黒死病で死んだ××さんが死ななかったら、もっと歴史は××だったのではないか、そんな主旨の文書が多かった。資料本、歴史本かと思ったら、ちょっと具体的なエッセイだったという感じでした。  読み物としては、まあまあという部類ではないでしょうか。まあ、中性ヨーロッパに関する文章って広域的になると想像の翼を広げた文章になって、具体的な資料になると地域性が出過ぎて汎用イメージに結びつかないものではあるが、その最たる本だったと思います。うーん……それでも、各パラグラフの主旨がわかりにくかった。いっそタイトルが「黒死病―疫病の社会史」ではなく、「疫病の社会史―黒死病から」の方が内容に合っていたかもしれないです。  あと、黒死病の原因を考察したくだりがあって、途中までは楽しく読みました。この章についても、結論が出ていない、という点を早々に出してくれていればなぁ、読む時にここまでフラストレーション溜めずに済んだのですが。読書そのもののスピードが落ちているので、自分がどこに連れて行かれるのかわからない文章読むのに堪え性がなくなっているのです。  ――それでも、現行の説では広まり具合が早すぎて不自然だという指摘は面白かった。広まりも早かったけれど、終焉も早かったとか。黒死病の原因が本当に宇宙塵だったとしたら、それは興味深いことだなぁと。

Posted by ブクログ

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