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女王陛下のロンドン 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2002/05/15 |
JAN | 9784062734356 |
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女王陛下のロンドン
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
最近ロンドンに行った…
最近ロンドンに行った。変わりやすく陰鬱な天気の中、時折のぞく晴れ間の感動は素晴らしい。モロ観光客でウロウロしたウエストミンスター寺院でサンドイッチを頬張った時、僕の体のなかにはこの本を読んで得たロンドンという都市の香りのフィルターを通して、そのたたずまいや人々を観察していた気が...
最近ロンドンに行った。変わりやすく陰鬱な天気の中、時折のぞく晴れ間の感動は素晴らしい。モロ観光客でウロウロしたウエストミンスター寺院でサンドイッチを頬張った時、僕の体のなかにはこの本を読んで得たロンドンという都市の香りのフィルターを通して、そのたたずまいや人々を観察していた気がする。
文庫OFF
写真家「ハービー・山口」の自伝的エッセイ『女王陛下のロンドン』を読みました。 推理小説は好きだし、トリックが解けるのは愉しいんですが、、、 残虐な殺人シーン等を頭に浮かべていると精神的に疲れてくるんですよねぇ… ということで、元気が出そうな本が読みたくなり、本書を選択しました...
写真家「ハービー・山口」の自伝的エッセイ『女王陛下のロンドン』を読みました。 推理小説は好きだし、トリックが解けるのは愉しいんですが、、、 残虐な殺人シーン等を頭に浮かべていると精神的に疲れてくるんですよねぇ… ということで、元気が出そうな本が読みたくなり、本書を選択しました。 -----story------------- この本は、きっと貴方の宝物になる 希望と不安を胸に秘め単身ロンドンに渡った青年は、夢を諦めず、写真家となった。 「山崎まさよし」、「福山雅治」、「ゆず」、「bird」から、「尾崎豊」、「寺山修司」……。 日頃見られぬ素顔と彼らとの出合いを、貴重なポートレイトとエッセイで綴ったセルフ・コラボレイション。 青春の原動力。 読むだけで、希望が沸いてきます。 ≪著者からのコメント≫ 僕の人生のすべてがつまっています 僕は写真家ですが、エッセイも書きます。 ロンドンに住んでいたパンク全盛の時代から、日本へ帰って来て以後の写真と日々感じたエッセイをまとめた本です。 僕が写真を撮る理由は心の風穴を埋めるためです。 僕は幼年時代体が弱く、体育に参加できず友だちもいなく教室の隅にポツンとしていました。 中学になってからひきこもりになり、その後の学生時代も虚無な毎日を過ごしていました。 自分の人生をやり直したい、そう思ってカメラを手にロンドンに渡りました。 寂しさと言う小さな風穴、それを埋めたくて人間の優しい写真を撮りたいと願ったのです。 不器用な僕の作品ですが、ぜひ御高覧下さい。 ----------------------- 大学卒業後に写真家になる夢と希望を持って単身ロンドンに渡った著書が、徐々に認められていくプロセスが描かれており、なんだか勇気付けられる作品でした。 諦めず夢を叶えようという気持ちを持ち続けることは大切だと思いましたね。 本書は以下の構成となっています。 ■はじめに ■第1章 「クライム」 1973 LONDON BRIGHTON 1975 EUROPE 1981 TOKYO 1981 BOY GEORGE 1976 LONDON 1965 TOKYO 1985 TOKYO ■第2章 「ずっと探していた」 FUN & FREEDOM/布袋寅泰 DIVERSION/尾崎豊 ミシシッピ紀行/山崎まさよし 百八十度/山崎まさよし 天井桟敷/寺山修司 エスルケン ライカM4/福山雅治 いくつかの旅/吉川晃司 十九歳の時/ゆず 手を振っていた夜/bird 二十一歳の無限大/19 パリの散歩道/ゲイリー・ムーア まず君のこと/U2・ボーノ ヒンクリー・ヒーローズ/ミッチ・ミッチェル トランクに詰めた過去/ジョニー・ライドン カルネ ■あとがき お互いが無名な時代に「カルチャー・クラブ」の「ボーイ・ジョージ」と同居していたエピソードや、 海外の著名なミュージシャンとの交流等、個人的に興味のある人物との交流が描かれているのは愉しめたし、 日本のミュージシャン… 特にデビュー間もない頃の瑞々しい時代の交流は面白く読めました。 「寺山修司」から、 「君は、人々の何気ない表情を撮るのがうまいね。舞台演劇にない現実感がある…」 と評価された作品たち… なかなか良い雰囲気を持っていますね。
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写真とは確かにそこに実在した時間を、瞬間的に切り取ったものだ。 写真家とは、その一瞬の輝きを逃さずに切り取れる脳力を持っている人のことだ。 この本は写真家でありエッセイストでもあるハービー・山口の自伝。 彼が大学卒業後単身ロンドンへ渡り、プロのカメラマンとなるべく修行していた時代...
写真とは確かにそこに実在した時間を、瞬間的に切り取ったものだ。 写真家とは、その一瞬の輝きを逃さずに切り取れる脳力を持っている人のことだ。 この本は写真家でありエッセイストでもあるハービー・山口の自伝。 彼が大学卒業後単身ロンドンへ渡り、プロのカメラマンとなるべく修行していた時代から今日までの、心の成長とその時々で影響を受けた大切な人たちとの交流について描かれた作品だ。 あとがきでハービー・山口はあるカメラマンの写真を見てこう悟る。 「写真とは、その写真家の全人格のあらわれであり、作品はその写真家にとって、良心と心の叫びの結晶である」ということを知った、と。 人は誰でも他人に褒められると嬉しいものだ。 芸術家を目指す人や、職人と呼ばれる人は、その言葉が力になり、最高の成長材料になる。 すべては心の表現なのだ。 当たり前だが、今第一線で活躍している人たちにも希望と不安を抱えてやってきた下積み時代がある。 夢に向かって、そして将来活躍する自分を信じてがむしゃらに努力していた時代がある。 これを読むとハービー・山口の人としての優しさ、謙虚さ、一途さがよく現れている。 写真家・アラーキーはハービー・山口のことをこう語る。 「ハービー・山口はね、人間の幸せの一瞬をちゃんと撮っている唯一の日本人の写真家だな。柔らかい光を取り込んで、写真が優しいんだな。昔のロンドンの個展を見たけど、写真が若々しくてね、ごく自然に自分の周りの同世代の人間にカメラを向けてるんだな、ってのがよくわかったよ……」不思議と心が和み、元気をくれるそんな素敵な作品だった。
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