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漱石「こころ」論 変容する罪障感
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漱石「こころ」論 変容する罪障感

盛忍(著者)

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漱石「こころ」論 変容する罪障感

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 作品社/
発売年月日 2002/10/30
JAN 9784878935206

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2013/08/04

上・中の「私」と「先生」についてはホモジーニアスという観点から先生の同性愛説・性的不能説を否定しながら、語り手である「私」がある程度先生と同じ価値観を有しており先生にとって語りうる相手として開かれ、遺書が書かれたのだと論。 また下の先生とK、および周囲の世界とのかかわりについては...

上・中の「私」と「先生」についてはホモジーニアスという観点から先生の同性愛説・性的不能説を否定しながら、語り手である「私」がある程度先生と同じ価値観を有しており先生にとって語りうる相手として開かれ、遺書が書かれたのだと論。 また下の先生とK、および周囲の世界とのかかわりについては吉本隆明の対幻想・自己幻想の観念を引きながら世俗的・支配的価値観(奥さん・お嬢さん)-そこから外れた位置にいるもの(先生・K)という軸を提示、さらに先生とKの間にも、お嬢さんを巡って世俗的価値(金)―非・世俗的価値(精神)の対立が生じその結果、世俗低価値を持ち出し世俗的に優位だった先生とお嬢さんの婚姻、自己幻想から対幻想へ移りかけどちらも断念せざるを得なかったKの自死、またその後、同じ精神的価値感を共有してきたKに対し世俗的価値を持ち出し裏切り勝利を得、倫理的に敗北した先生の死が生じたのだとしている。 知人から、(文学の)評論というものは序文やあとがきで他の評論を痛罵しあうものだと聞いたことはあったがまさか本当だとは思わなかった。文学系の評論は大体このようなものなのだろうか。今まであまり触れたことがなかったのでよくわからない。

Posted by ブクログ

2011/08/30

自らの裏切りが親友を自死に追い込み、ために自らも自殺する。我執に捉われた明治の知識人の孤独な内面を描く漱石の秀作を、主人公の意識に沿って丹念に読み解く精緻な作品論。 こういう文学研究(書評)の本を読むのは初めて。小林(だっけ?)って人の意見がちょくちょく出てきましたが、面白いく...

自らの裏切りが親友を自死に追い込み、ために自らも自殺する。我執に捉われた明治の知識人の孤独な内面を描く漱石の秀作を、主人公の意識に沿って丹念に読み解く精緻な作品論。 こういう文学研究(書評)の本を読むのは初めて。小林(だっけ?)って人の意見がちょくちょく出てきましたが、面白いくらいに偏った見方をする人だなと思いました。 私みたいな女子は、先生と私の関係をホモセクシャル的なものだと勝手に妄想したわけですが、専門的な知識を多く持ってる人もホモセクシャルについて言及してたのかと思うとなんか笑ってしまいました。ホモジニアス(均一愛)っていうのは初めて聞いた言葉。良い言葉というか都合のいい言葉というか。 人の意見を読むのは楽しいですね。

Posted by ブクログ

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