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金融工学 経済学入門シリーズ 日経文庫経済学入門シリ-ズ
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金融工学 経済学入門シリーズ 日経文庫経済学入門シリ-ズ

木島正明(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞社/
発売年月日 2002/05/15
JAN 9784532108564

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商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2010/05/28

近頃なにかと話題にあ…

近頃なにかと話題にあがっていた金融工学の入門書。序盤はその理解に必要不可欠な確率統計の基礎知識をおさらいし、後半から金融工学についての説明がある。内容は初心者むけであるが、私の感想としては、数式が多く、参照する際にどこのページまで戻っていいのかわからなくなって、たいへん読みにくか...

近頃なにかと話題にあがっていた金融工学の入門書。序盤はその理解に必要不可欠な確率統計の基礎知識をおさらいし、後半から金融工学についての説明がある。内容は初心者むけであるが、私の感想としては、数式が多く、参照する際にどこのページまで戻っていいのかわからなくなって、たいへん読みにくかった。

文庫OFF

2021/09/02

一般人には理解できない高度な数学的知識を応用した「悪魔の発明」のように言われることの多いデリバティブ とくにリーマンショックの時期には、テレビなどでさかんにそう言われていた 今回この本を読んで思ったのは、金融工学そのものはごくまっとうな数学的手法を使った真面目な科学なんだなという...

一般人には理解できない高度な数学的知識を応用した「悪魔の発明」のように言われることの多いデリバティブ とくにリーマンショックの時期には、テレビなどでさかんにそう言われていた 今回この本を読んで思ったのは、金融工学そのものはごくまっとうな数学的手法を使った真面目な科学なんだなということ 未知の未来についてリスクを織り込んだ金融派生商品の適正な価格付けを探っていくのだが、ある種の知的冒険の雰囲気がある 有名なブラック・ショールズ方程式についても解説されている 数学については最低限の解説しかされていないので、確率・統計の前知識は必要かと

Posted by ブクログ

2019/09/28

金融工学とは、金融商品への投資の際のリスクやリターン、適正価格などを、工学的アプローチ( 数理モデル等を用いるもの )によって分析する学問です。 (※他にも金融工学は「不確実性に起因するリスクを分析する学問」として位置付けられることもあり、金融以外のさまざまな分野に応用されてい...

金融工学とは、金融商品への投資の際のリスクやリターン、適正価格などを、工学的アプローチ( 数理モデル等を用いるもの )によって分析する学問です。 (※他にも金融工学は「不確実性に起因するリスクを分析する学問」として位置付けられることもあり、金融以外のさまざまな分野に応用されていたりもするそうです。) 本書はこの金融工学の1つの山場となる「ブラック・ショールズの公式」の導出を目指し、特にデリバティブの価格付理論に焦点を当てて、その周辺を解説しています。 やや専門的な内容なので、紙とペンを用意して数式を追い、1つずつ咀嚼しながら読みました。 スラスラ読める、といった類のものではありません。 前提知識の大まかな説明はあるものの、経済・金融に関する知識に加えて、確率論や統計の基礎知識も持っていた方が読みやすいかと思います。 加えて、本書は15年以上前に著された本であるという点も留意しておくべきだと思います。 金融工学をはじめとする現代経済学は、モデルの前提条件として必ずしも現実にそぐわない仮定を置いています。そのため現実経済をうまく説明できないことも多いのです。このことは近年相次ぐ金融危機によって、世間の共通認識となりつつあります。本書はこれらの事実が共有される以前に出版されているため、少なからず陳腐化している面もあるかと思います。 金融工学はまた、リーマンショックの要因の1つとしてもしばしば槍玉に上がります。2000年代後半に破綻したサブプライムローンは、金融工学に基づいて多数の金融商品に組み込まれていました。このようにあらゆる証券を組み合わせた金融商品はとても複雑で、中身を完全に把握している人間は殆どいなかったともいいます。前述のモデルの前提条件の問題に加えて、この複雑性が金融商品の問題点を隠してしまいました。そしてサブプライムローンの破綻によって、それが組み込まれていた多数の金融商品が不良債権と化し、リーマンショックへと繋がった、という指摘があるのです。 おそらく今日、世間では金融工学の限界のほうに関心が集まっているのではないでしょうか。 私自身も金融工学を学ぶためというよりは、その問題点を知るためという意味合いで本書を手にとりました。 実務に活かすことが目的であれば、本書を読むよりは最新の入門書を探した方がいいかもしれません。

Posted by ブクログ

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