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マーティン・ルーサー・キング自伝
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マーティン・ルーサー・キング自伝

クレイボーンカーソン(編者), 梶原寿(訳者)

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マーティン・ルーサー・キング自伝

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本基督教団出版局
発売年月日 2001/12/20
JAN 9784818404304

マーティン・ルーサー・キング自伝

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2023/10/02

長かった……。本文だけで400ページを超えるボリュームにまず挫ける。しかも2段組でみっちりと文字が並んだ版面に目眩を覚え、一日の後半にはもはや目が霞んで読めないので、毎日午前中に少しずつ読み進める他ない。そうしてようやっと最後まで読んだ日には、前半に思った感想はほぼ忘れている有様...

長かった……。本文だけで400ページを超えるボリュームにまず挫ける。しかも2段組でみっちりと文字が並んだ版面に目眩を覚え、一日の後半にはもはや目が霞んで読めないので、毎日午前中に少しずつ読み進める他ない。そうしてようやっと最後まで読んだ日には、前半に思った感想はほぼ忘れている有様である。 この本は「自伝」であるが、著者はキング牧師ではなく、編者として別人の名前がある。39歳にして道半ばで暗殺されたキング牧師はまとまった著作としての自伝を書いていない。それなのになぜ「自伝」かというと、編者がキング牧師自身の自伝的著作を骨組みとして、その草稿やさまざまな文書記録・録音記録なども肉付けに使って、全てを彼自身の言葉で構成しているからだそうだ。AIならまだしも人間にそんなことが可能なのかと思うが、そもそもこの編者が歴史学者であり、キング牧師著作集の企画責任者であったことから実現できたことのようである。 そういう前知識を持って読んでみると、あらためて膨大な仕事である。自分で書いても大変な分量だと思うが、人の書いたもののパッチワークで齟齬なく一続きの読み物を作り上げるのは想像を絶する労力であったろう。自伝という形でなければ得られない、偉人の息遣いのようなものを感じられる部分もあり、確かに一読の価値はあった。 しかし……何しろ長い。そして当たり前なのだが大変宗教的なのである。キング牧師はまさに牧師、宗教家としての立場を縁(よすが)としていたので、比喩も宗教的だし反省のしかたも希望の持ち方も何もかも宗教的である。当然と言えば当然だし、何なら出版社も日本基督教団出版局であり逃げ場がない。定位置に置いた巨大な本を時には開きっぱなしにして通りすがりに読もうと思っていたりすると、ほとんどこの本自体が聖書に思えてくる。キリスト教を特に嫌いなわけではないが、信仰心は持ち合わせていないので早いうちにお腹いっぱいになってしまった。 そして……致命的だが翻訳がこなれていない。これは後半になる程気になってしんどくなってきたのだが、宗教的にお腹いっぱいになったので翻訳も気になるようになってしまったのか、もともと後半の翻訳の質に問題があったのかはわからない。とにかく、読み終えた時には「もうこれで読まなくて済む!」という解放感でいっぱいであった。(←全然ダメ) キング牧師のことをもうちょっと知りたいな、という程度の気構えで臨むものではなかったようである。宗教家としてのキング牧師に肉薄してみたい、という気持ちで読むならこれ以上のまとまったテキストもないであろう。

Posted by ブクログ

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