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すぐそこのロシアバイクの旅 ユーラシア・ブックレットNo.33
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋書店/ |
発売年月日 | 2002/06/15 |
JAN | 9784885953958 |
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すぐそこのロシアバイクの旅
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訪露にあたり、いくつかロシア関連の書籍をチョイス。 こちらは、タイトルにも「ブックレット」とあるように、書籍と呼ぶには抵抗があるほど薄いわずか63ページの冊子。あまり参考になる資料がないのでとりあえず、という感じで借りてきたのだが、これがまた期待を上回る面白さ。薄さもあってあっと...
訪露にあたり、いくつかロシア関連の書籍をチョイス。 こちらは、タイトルにも「ブックレット」とあるように、書籍と呼ぶには抵抗があるほど薄いわずか63ページの冊子。あまり参考になる資料がないのでとりあえず、という感じで借りてきたのだが、これがまた期待を上回る面白さ。薄さもあってあっという間に読了。 20年ほど前、夫婦でバイク世界一周旅行をした著者の、ロシアでの顛末がつづられているのだが、旅慣れた人の常套手段「現地に行ってから考える」を地で行く人で、20年前のロシアといったら、物はないサービスはない情報もないやっとソ連が崩壊しただけの、普通の人ならよもや訪れるなんて言う勇気もわかないような頃。当然、現在のようなインターネット環境も全く整っていない時代だ。 ところが著者は、行き当たりばったり、フィンランド国境に行ってから考えたのである。まあ、世界を回っているので事前準備もそうそうできないのだが。 ロシアビザを取得するために何軒も旅行社を回り、なんとかロシア査証手配専門店を見つけてもらい、バイクはダメとすべての人に却下されつつも国境へ。運を天に任せるようにフィンランドを出国して、国境警備員、イミグレーション、さらにその奥のオフィスにまで何とか通してもらいひたすら待つ。そしてゴリ押しにゴリ押しを重ねそこの署長に直談判。そしてついにバイクの許可を得るのである。最後はお金だったらしいが。 でもそのお金もびっくりするほど安く、領収証も出てお釣りももらって、その意外さに感激していたら、お釣りの一部が偽造紙幣だった、というオチもあって。 道中に登場する人々もとても魅力的。 ロシアのおばちゃんは概してみな親切で心配性で、著者曰く、世界中のおばちゃんたちのなかで、ロシア人おばちゃんほど親切で心配性な人種はいない!と豪語。 一見気難しそうでいて一度話しかけるとみなあっという間に打ち解け、旅人を温かく受け入れてくれる、外観は何の建物かわからないような質素さでも、どこでも中はとても綺麗に飾られ、清潔に保たれ、居心地が良い(ただし、公衆トイレだけは噂通りのようで、なぜこんな清潔好きの人々が公衆トイレはあれで許されるのか理解できない、とのたまっていたが)。 おばちゃんがもてなしてくれる料理はとにかくウマい!など、知られざるロシアの魅力満載である。 う~ん、ロシアに行くの楽しみになっちゃったなあ。 でもここにあるのは、モスクワやサンクトペテルブルグなどの大都市ではなく、そこに至るまでの田舎町でであった人々との交流話だから、ちょっと違うのかも。 著者も「おばちゃんたちが一様に、モスクワは危ないから気を付けるのよ!とめちゃくちゃ心配してくれた」と言っているし。 そもそも彼らが行ったのも20年前、10年前にも一度訪れたそうなのだが、この冊子が発刊されたのもそのころだし、きっとだいぶ変わっちゃっているんだろうな…。 大きな観光地はやっぱり何かと危険も多いらしいから、気を付けようっと。 それにしても、こんなに薄いのに本当に楽しい読み物だった~。 読んでよかった。 国や文化が違っても、人間は人間なんだよね。人があったかいっていいな。
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