「きょうだい」の上手な育て方 子どもの不満と親の不安をなくすために PHP文庫

金盛浦子(著者)

• 販売会社／発売会社: PHP研究所/
• 発売年月日: 2002/07/15
• JAN: 9784569577609

商品レビュー

2005/08/27

2人目が生まれる、となると心配なことや気がかりなことが、いろいろと沸きあがってきます。たった1人でもこんなに大変なのに、まだ小さい上の子と赤ちゃんの世話・・・果たして、自分にできるのかしら？まだまだ甘えたい時期の上の子が欲求不満になるのでは？赤ちゃん返りしたら、どうやって対応したらいいんだろう。ちゃんと、分け隔てなく、公平に育てられるかしら・・・？
考え出したら、きりがありません。私がこの本に出会ったのも、思いかけず2人目の妊娠が確認されて、これから数ヶ月かけてREYの心と環境の準備をどうやっていこうか・・・といろいろと思い悩んでいた矢先でした。

「お兄ちゃん、お姉ちゃんになる覚悟？そんなの不要です」
5人のお子さんを育てあげた臨床心理士である著者の言葉に、「やっぱり、お兄ちゃんになる自覚を持たせるために、いろいろと我慢させたりしなきゃいけないのかしらん・・・？」と、内心思いながら納得できないでいた気持ちが、ふっと楽になったような気がしました。

「そうか、お兄ちゃんとしての覚悟なんかいらないんだ。下が生まれても、REYはREYで思いっきり可愛がって甘えさせてあげていいんだ。むしろそのほうが、自然と自分に自信がもてるようになって、自然にお兄ちゃん意識が芽生えてくるんだ」

あっという間に1冊を読み終えて、今はいろんな不安がすっきり解消されたような気がします。
「お兄ちゃんになるんだから、REYもそろそろ自立するように躾けたほうがいいんじゃない？」と言って、私と議論を重ねていたクリスにも内容を英訳して伝えたところ、「そうか！それでいいんだ！」となんだかほっとしたような顔をしていました。彼も、社会の常識から「お兄ちゃんになる自覚を」と言葉ではいいながらも、感覚として腑に落ちないものを感じていたのかもしれません（＾＾）。

ということで、我が家では「お兄ちゃんでしょ！！」の一言は禁句ということになりそうです（笑）。

2人目が欲しいな、あるいは2人目妊娠してしまったけど、ちゃんとやっていけるかしら、不安だな、と思っていらっしゃる方は是非ご一読ください。気持ちがふっと楽になりますよ（＾＾）。