石に泳ぐ魚

柳美里(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社/
• 発売年月日: 2002/10/30
• JAN: 9784104017010

商品レビュー

2023/02/11

　柳美里さんの処女作で出版差し止めと損害賠償になった作品だそうです。「石に泳ぐ魚」、2002.10発行。著者の家族を中心に、著者のまわりの人間を描いた作品ということはわかりましたが、この本が意味することは全くわかりません。作品に意味を求めること自体、間違ってる気がしました。

2022/01/13

結構すき。
作者のwikiみると生い立ちなどから自叙伝のような感じするけど本人はどう思われているのか。
個人の性質っていうのは生まれ持ったものより生まれ育った環境に依存しちゃうのかなぁ。窒息感や鬱屈感、どこにもたどり着けない陰鬱とした世界です。家族って断ち切れないのよね、、、。
昨年読んだjr上野駅公園口(？)とはまた全然違う性質の本でした、こっちの方が全然好き。

たまたま図書館で手に取りまして。

2021/04/08

無断でモデルにされた方がプライバシー権侵害で訴訟を起こしたことで焼け太りした感のある作品。
在日韓国人の生活を描いた作品はどうしてこういったザラザラとした性的・社会的なモラルのない過激な描写があるものが多いのだろう。作者も含めて在日韓国人には自分の国に対してねじれた思いがある人が一定数いるのだろうか。

福田和也さんの解説がまた傲慢なもので、めんどくさい人たちに絶賛されているめんどくさい作品といった印象を受けてしまった。
三島さんの『宴のあと』と違って完全な私小説だし、勝手にモデルにされた方が出版差止めを請求したは当然のことだと思った。