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シェルパ ヒマラヤの栄光と死 中公文庫
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シェルパ ヒマラヤの栄光と死 中公文庫

根深誠(著者)

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シェルパ ヒマラヤの栄光と死 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2002/06/25
JAN 9784122040373

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2022/02/15

古き良き時代、では決してないのだろうが、ヒマラヤの民シェルパがダージリンに出稼ぎにいき、ヒマラヤ登山の重要な役割を担いシェルパというブランドが作られていく、イギリスはじめ欧米人の優雅な避暑地登山基地であったダージリンの、彼らにとってはネパールにいるよりは、なんとか食べていける、比...

古き良き時代、では決してないのだろうが、ヒマラヤの民シェルパがダージリンに出稼ぎにいき、ヒマラヤ登山の重要な役割を担いシェルパというブランドが作られていく、イギリスはじめ欧米人の優雅な避暑地登山基地であったダージリンの、彼らにとってはネパールにいるよりは、なんとか食べていける、比較的安全で暮らしやすい良い土地良い時代のか、もちろん植民地という好ましからぬ状況下であり、超低賃金低補償での登山隊の仕事は悲惨なものだったが。 古いダージリンシェルパたちとの交流、インタビューをもとに綴られていて興味深い。イエティの捕獲作戦や、テンジンの出自など気になる話題もあり、とにかく面白い。ダージリンに行きたくなる。とはいえ、沢山のシェルパの命が、失われた時代でもあった、シェルパは神々の住むヒマラヤには登らない、登りたいとも思わない、しかし経済活動、生きていく食べていくための営みだったこと、殆どのシェルパにはなんの名誉もなく危険で辛い仕事だったこと、趣味や名誉やときに政治や軍事のために登山する登山隊の人たちとは全く違う背景動機で、頼られはしたが、大事にされたわけではなかったこともよく理解できる。ナムチェ、クムジュンあたりの出身が多い。ダージリンシェルパたちの記憶の記録として貴重。最後のソルクンブと、カトマンズで、ダージリンシェルパの古老晩年のインタビューも圧巻。アジアンドキュメンタリーでみたネパール大地震の際のランタン村の震災、チーズ工場の再建再開と同じチーズファクトリーなのか、50年代にトニハーゲンの友人のスイス人とランタンでチーズを作りに従事話などもありほんとうに面白い。

Posted by ブクログ

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