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言葉の力、生きる力
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言葉の力、生きる力

柳田邦男(著者)

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言葉の力、生きる力

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2002/06/15
JAN 9784103223139

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商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2023/12/15

物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください

Posted by ブクログ

2010/12/19

★情報は怒涛のように駆け巡っているのに言葉はイマジネーションの膨らみを失って痩せ細った記号と化し、かけがえのない沈黙の間合いさえ、ミヒャエル・エンデの暗喩をかりるなら、「時間貯蓄銀行」に収奪されてしまった。 ★掟に満ちた社会に入ろうとしても入れない心を病む若者や弱者。豊かな時代...

★情報は怒涛のように駆け巡っているのに言葉はイマジネーションの膨らみを失って痩せ細った記号と化し、かけがえのない沈黙の間合いさえ、ミヒャエル・エンデの暗喩をかりるなら、「時間貯蓄銀行」に収奪されてしまった。 ★掟に満ちた社会に入ろうとしても入れない心を病む若者や弱者。豊かな時代になってのカフカの評価の高まりは、競争と合理主義が尖鋭化する中での人間疎外の大量生産という現実を背景にしている。 ★日本の高度経済成長期以降の歴史は、大人の世界でも子供の世界でも、「明るく、楽しく、強く」「泣くな、頑張れ」ばかりが強調され、「悲しみ」あるいは「悲しみの涙」を排除し封印してきた歴史ではなかったか。例えば、いじめによる自殺の事件が起こった場合、学校や教育委員会は、死んだ子の苦しみや悲しみを学校の子どもたちが少しでも分かち合い、その感情をこれからの学校生活や生き方にどう生かしていくかを考えさせるような取り組みをするべきだろう。ところが、これまでの実態を見ると、自殺した子にも問題があったなどと言ったり、今学校にいる子どもたちが明るく生活を続けられるようにすることが大事だとか、受験期の生徒の気持を乱してはいけないと言ったりして、事件に正面から向き合おうとしなかった事例が、少なからずあった。「明るく、楽しく、強く」の思想は、そういう対応のゆがみに気づかないところまで日本人の心に浸透している。 ★普段から友人と顔を向き合わせて、喜びや楽しみや悲しみを共有し合うという潤いのある会話はなく、パソコンを通してのバーチャルな人間関係の中での言葉のやり取りに明け暮れているから、どんな汚い言葉を使っても自分は無傷でいられるし、相手を自分の操作で消すこともリセットすることも自由だという錯覚に陥っている。それは世界を自分が操作し得ると思い込む全能感(オムニポテンツ)に結びつきやすい。その結果、現実の状況をしっかりと見つめ 理解する能力は劣化してしまう。 ★昨今の一部のマスコミ人は自らは「匿名」の存在で、狙いを定めた私人の心=人格を破壊してメシを食っているという意味で、「精神性を食うカニバリズム(人肉嗜食)」の依存症になっていると言えまいか。人はそれぞれに様々な難問を抱えながら必死になって生きている。その私生活を社会に向かって公開せよとメディアから迫られるとは、なんと恐ろしい時代に生きていることかと思う。そういうメディアの状況と、ネット社会における「匿名」ゆえの情報暴力の状況とが、同時進行の形で蔓延している。バルザックの時代には、情報被害者は直ちに情報発信者に決闘を挑み、情報発信者もこれに応じるというルールがあった。だが現代日本においては、情報発信者はアイデンティティのない幽霊なので始末が悪い。決闘は社会のルールから排除されている。発信者は高笑いし、被害者はただ耐えるのみ。この大状況は個人情報保護法などで解決できるような生やさしいものではない。人間の品位よりも経済を選んだこの国の文化のあり方の問題なのだから。

Posted by ブクログ

2008/05/23

鷲田先生よりよほどシビアにずっとこの国を見ていらっしゃる方の文章。手厳しい。祈りはいらない、欲しいのは、願いだけ。

Posted by ブクログ

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