なぜか買ってしまうマーケティングの心理学 アスカビジネス

重田修治(著者)

• 販売会社／発売会社: アスカエフプロダクツ/明日香出版社
• 発売年月日: 2002/09/30
• JAN: 9784756905789

商品レビュー

2013/11/26

非常に勉強になります。
ただし、ちょっと教科書っぽい内容。様々な場面を例に取り、そこに用いられている心理学テクニックについて紹介されています。
マーケティングの心理学について学ぶためには良い教科書だと思いますが、では本書をもって具体的に明日からどのように活用しようかというと……ちょっと物足りない感は否めません。

2012/02/02

【この本の内容】

なぜその商品に手を出したのか?
人の心を動かす心理テクニックとは何か?
理性と感性が支配するショッピングの心理学を解説。

【この本の引用】

■宝石屋などで最初に高額の商品を見せられ、とても買えないと断ると、
次にお手頃な価格の商品を勧められることがあります。そうされると、
なぜか断りににくくなってしまいます。これは「コントラスト」の原理が働き。
実際の価格以上に値段を安く感じると同時に、店員に対して譲歩してもらったという
恩を感じるためです。「辺報性の原理」が働くのです。

■スーパーでの試食や無料のサンプル提供も、お客が求めていないのに
「どうぞ、どうぞ」と押し込むのであれば、「返報性の原理」ではなく、
「一貫性の原理」が強く働くのでこちらに分類されることになります。

■ある経済学者等の研究によると、人々は、自分たちの運命を自分たちの手で決められていることができていると感じられるときの方が幸福度が高い。

■ある試験によると、記念日、ビジネスの市場規模は、母の日で4000億円
バレンタインデーで1500億円となり、これら記念日に関連した消費は年間1兆円を
超えるとされます。

■何回も会っているうちにうちとけ、好意を示すようになってきます。
接触回数が増えれば、好感度がアップするのです。
ある実験では見せられた回数が多い写真の人物の方が、見せられた回数が
少ない写真の人物より、高い好感を得たそうです。

■現在、広告関係者の間では、広告への接触回数増加につれ、広告の効果はU字型に
なることで、見解は一致しているようです。