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情報の「目利き」になる! メディア・リテラシーを高めるQ&A ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2002/09/20 |
JAN | 9784480059659 |
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商品レビュー
3.2
12件のお客様レビュー
著者のパーソナリティに触れた事のない者にとっては、何となく傲慢に感じる部分や、力試しに喧嘩を売らなくても良いんじゃない?と思わざるを得ないところが所々あります。 とは言え、ここまで自身の仕事に対する誇りとプライドを持っている方ってのはある意味羨ましい。
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メディア・リテラシーを身につけるとは、情報の「目利き」になることだと著者は述べています。本書は、そのための技法をQ&A方式で解説しています。 情報に接したときに「「考え」が空回りするか、それとも使える結論が引き出せるかの違いは、ただ一つ、有効な新しい仮説が建てられるかどうかにか...
メディア・リテラシーを身につけるとは、情報の「目利き」になることだと著者は述べています。本書は、そのための技法をQ&A方式で解説しています。 情報に接したときに「「考え」が空回りするか、それとも使える結論が引き出せるかの違いは、ただ一つ、有効な新しい仮説が建てられるかどうかにかかっている」と著者は述べていますが、本書におけるメディア・リテラシーの本質はこのことだといってよいでしょう。ただ、メディア・リテラシーの本質規定と、著者の体験談とのあいだをつなぐ具体的な仕事術のようなことは書かれていないので、ハウツーものを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。 「アカデミズムの地道な手法を迅速にギアチェンジして活用しつつ、ジャーナリズムの世界で濃く書いてゆく」という手法は、優れたジャーナリストの仕事というものをうまくいい当てているように思います。情報収集に関して著者が手本にしている先達の一人である立花隆の、とくに自然科学に関する啓蒙的な仕事は、まさにそのような手法の優れた見本といえるかもしれません。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私が大学生なら、絶対に受講したい教科の一つがメディア・リテラシー。 “偏った情報に接したとき、それが偏った情報であることを見抜けるようになる。 騙されない。少なくとも、修復不可能な騙され方をしない。 できるだけ自分を、あるいは自分たちを客観的に見ることができるようになる。” 本を速く読めるようになると、それだけ量を読める。 必要な本を速く読めるようにするには、一気に読めるひと塊の量を増やせばいいんですって。 確かに私も4~5行くらいをひといき(のつもり)で読んでいます。 だから先日の吉本隆明の本を読んでいて、混乱したのですね。 5行後に同じこと言っているから、同じところを読んだのかと思っちゃった。 “「書く」ということと「考える」ということは、ほとんど重なっていると言ってもいいくらいだからです。そして、「書く」前に「調べる」ということは「考える」ための礼儀のようなものです。” なるほど。確かに。 “ドキュメントライターというのは、時代を記録していく者たちのことです。このドキュメントライターには、大まかに言って2種類あります。役人(官僚)と記者です。公文書ライターが役人で、それを踏まえつつも「民間」の領域をジャーナリストが担当しているわけですね。” そうなのよ!最近ニュースを見て腹立たしいのは! 公務員が作る文書ってのは、すべて記録なの。残してあって当たり前なの。 記録を残せない人は、仕事ができない人かしてない人。 電話で話したことだって、何月何日誰と話したってメモを残して共有する。 共有しなかったら、仕事が滞るでしょ! ・自分のサイトをもつ ・「問題」を抱え続ける ・ニュースにどう反応するか ・科学的センスを磨く ・感想を企画書に変える など、メディア・リテラシーをもつための方法や、情報収集法や読書論など、読みどころ満載でした。 “個人サイトは、一言でいえば常に更新される巨大な「名刺」”だそうです。
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