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黒い兄弟(下)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | あすなろ書房 |
発売年月日 | 2002/09/30 |
JAN | 9784751521250 |
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黒い兄弟(下)
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商品レビュー
4.6
15件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
忘れてしまった大事なものを思い返させてくれる話 今創られる話なら、アルフレドはこんなに簡単に失くならない 狼団との関係ももっと盛り上げたりするかな もっと貧困や死が身近にあって、 貧しくて、でもそれ以上に尊い時代のお話でした。
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上下巻読了。 アニメの原作として有名になったようだが、私は見ていない。 アニメのあらすじを読んだら、随分違うので驚いた。そこまで変える必要ある?ってくらい違う。 1941年発表の作品なので、女の子があまり活躍しないし、少年たちが普通に飲酒・喫煙したり、少年たちが暴力で決着をつける...
上下巻読了。 アニメの原作として有名になったようだが、私は見ていない。 アニメのあらすじを読んだら、随分違うので驚いた。そこまで変える必要ある?ってくらい違う。 1941年発表の作品なので、女の子があまり活躍しないし、少年たちが普通に飲酒・喫煙したり、少年たちが暴力で決着をつけるシーンが多いなど、現代から見れば好ましくないところもあるかもしれないが、時代(1838年)を考えたらこれがリアルだろう。子どもの権利条約どころか、社会保障も、人権さえなかったのだから。 友情、裏切り、冒険など巧みに描かれていて面白いだけでなく、美しいけれど厳しいソノーニョ村の自然や、煙突掃除の仕事、庶民の生活が非常に丁寧に描かれている。 お金のために子どもを売るというのは、現代日本の感覚では考えられないが、普段の貧しい生活と、不運が重なったこと(ワシに襲われて家畜が死に、天候不順で凶作の上、取れた作物は動物に食べられ、山火事が起き、母が怪我をして医者にかかれず瀕死の状態)で貧しいどころか一家全員生きるか死ぬかまで追い詰められる様子がきちんと描かれているので、父親の苦渋の選択も納得できる。誘拐されたのではなく、親に売られて、自ら行ったというところが、説得力がある。 スイスの寒村からミラノに煙突掃除として行かされるのを知った主人公ジョルジョが祖母に「ぼくがミラノで死んだら、どうするのさ」と訊くと、「おまえのような子が、そうたやすく死ぬもんかね」と言った後の言葉が、いかにこの祖母も辛酸を舐めた人生を歩んできたがが分かる。 「それに死ぬとしたって、一生に一度だけじゃないかい。若死にするか、長生きするかなんて、だれにもわからないことだしね」 「でも、おばあさんはもう七十八になるじゃないか」 「そうだよ。でもね、ここにすわって昔をふりかえると、ときどき十五か二十で死んでたらなって思うことがあるよ」 (上巻P124-125) 煙突掃除の親方達は皆呑んべえで喧嘩っ早く、ろくでなしが多いが、ストレスフルで蔑まれる仕事であることもきちんと描かれている。 メアリー・ポピンズ(ディズニーの映画版。原作でも出てくるけど、あそこまで大活躍しない)では煙突掃除夫は楽しそうだけど、実際は大変危険で健康を害する、普通は誰もやりたがらない仕事のため、(どんなに貧乏でもミラノでは子どもを煙突掃除夫にはしない、と書いてある)貧しいスイスから、安く子どもを集めて(煙突は狭いので小柄な子どもが役に立つ)働かせていたというのも、ひどい話だ。 が、現代日本ではさすがに子どもを働かせることはないが、外国人労働者に、日本人がやりたがらないが必要で、尚且つ低賃金の仕事をさせているのだから、200年経っても世の中すごく良くなったとまでは言えない。 歴史的、社会的問題は子どもにはわからないかもしれないが、物語として十分面白いし、最後は明るいし、訳も読みやすいし、古典的な作りだけど、おすすめ。夢中で上下巻読了。
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怒濤の下巻。親友の死、逃亡、出会い、再生、目まぐるしく展開していきます。思わぬところで裏切られたり、助けられたり、人生の縮図ですね。読了後も余韻に浸りたくて、パラリとめくっては読み返してしまうような...「フランダースの犬」のような辛いだけの内容ではなく、子どもに勧められる良書で...
怒濤の下巻。親友の死、逃亡、出会い、再生、目まぐるしく展開していきます。思わぬところで裏切られたり、助けられたり、人生の縮図ですね。読了後も余韻に浸りたくて、パラリとめくっては読み返してしまうような...「フランダースの犬」のような辛いだけの内容ではなく、子どもに勧められる良書ではないでしょうか。
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