1,800円以上の注文で送料無料

関東大震災と朝鮮人虐殺 80年後の徹底検証
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

関東大震災と朝鮮人虐殺 80年後の徹底検証

山岸秀(著者)

追加する に追加する

関東大震災と朝鮮人虐殺 80年後の徹底検証

定価 ¥1,870

1,375 定価より495円(26%)おトク

獲得ポイント12P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早稲田出版
発売年月日 2002/09/10
JAN 9784898272367

関東大震災と朝鮮人虐殺

¥1,375

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2012/08/28

 1923年(大正12年)の関東大震災時に朝鮮人の「虐殺事件」がおきたことは知ってはいたが、その事件の詳細を本書によってはじめて知った。  日本において80年も前にこんなことがおきていたとは、それにしてもひどいものである。関東大震災のパニック時に、「朝鮮人が暴動をおこした」との流...

 1923年(大正12年)の関東大震災時に朝鮮人の「虐殺事件」がおきたことは知ってはいたが、その事件の詳細を本書によってはじめて知った。  日本において80年も前にこんなことがおきていたとは、それにしてもひどいものである。関東大震災のパニック時に、「朝鮮人が暴動をおこした」との流言飛語が飛び交い、自警団や軍が、多くの全く罪のない人間を虐殺したとは。  本書によるとその被害者の人数は、「吉野作造調査では2711人。独立新聞調査では6451人」となっている。なんと数千人の一般の朝鮮人が虐殺されたという。  驚くのはそればかりではない。事件後の警察・司法の対処である。「軍による虐殺は完全に免責」。民間による虐殺事件の被告は400名以下であり、認定した被害者数は200人強でしかない。しかも、判決の大部分は執行猶予という軽いもので、数少ない懲役刑の者も翌年1924年(大正13年)の後の昭和天皇の結婚式の恩赦で釈放となったという。  これでは「法治国家」とはいえないだろう。ひどいものである。日本と朝鮮の問題は、明治から現在に至るまで様々な軋轢の歴史を抱えていることはわかるが、大震災というパニック時にこのような事態がおきた当時の「日本」という社会が抱える病理的とも思える体質を痛感した。  日本と植民地「朝鮮」との関係が背景となっていることは間違いがないが、現在においても「在日」という言葉がネットで乱舞している。日本の社会は現在でも当時とあまり変わっていないのではないかとさえ思ってしまった。  本書の最後に「過去を正視しなければ・・・ツケはいずれ子孫がはらわされることとなるだろう」とあるが、そうならないことを切に願いたい。  本書は、イデオロギーとしてではなく、事実をもって歴史の一面をえぐり出した良書であると思う。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品