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人をつくる教育 国をつくる教育 いまこそ、吉田松陰に学べ!
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日新報道 |
発売年月日 | 2002/07/30 |
JAN | 9784817405180 |
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
吉田松陰推しの一点突破ではあるが、確かに松下村塾からは優秀な人材が輩出されていて、その理由は気になる所。時代的に優秀な人材が豊富にいて松下村塾の人脈で表に出たのがその一派だったのか、松下村塾の評判を聞いて人材が偏って集まったのか、松下村塾が人を育てたのか、少なくとも三通りの見方が...
吉田松陰推しの一点突破ではあるが、確かに松下村塾からは優秀な人材が輩出されていて、その理由は気になる所。時代的に優秀な人材が豊富にいて松下村塾の人脈で表に出たのがその一派だったのか、松下村塾の評判を聞いて人材が偏って集まったのか、松下村塾が人を育てたのか、少なくとも三通りの見方ができると思うが、小室直樹は、最後に述べた「人を育てた」という見方で論じる。私には若干そこにバイアスがあるような気もするが、天才小室の論に従う。 吉田松陰の教育の特徴は、子供を大人と対等にみなしたこと。囚人の得意分野を見つけ、囚人自身に教師役をさせたこと。松陰は誰からもお金をもらわなかったという。なぜなら、知識の商売をしているわけでは無いからと。ここでは、「教師役をさせた」というのは、重要だと思う。人に教える事が、自身にとって最大の学びであるというのは経験的にもよく分かる。 山鹿素行が出現するまで、日本の学者にとって学問とは中国の孔子や孟子の真似をすることだと思っていた。朱子学が採用されることで、何が正しくて何が正しくないかを学ぶことであるという考えに至るようになった。しかし、まだ中国の真似をしていた。「暗記と知識」至上主義、ではなく、それを用いての「結晶化と応用」こそ大事である。検索結果を弾くだけの頭脳ならば、学問とは言えない。総合知で納得感のあるアウトプットをどれだけ導けるか。 ー アメリカで、一般に評価の高いハーバード大学ができたのは、一六三六年です。アメリカで、いわゆるピルグリムファーザーズと呼ばれる最初の植民者がマサチューセッツに上陸しましたが、それからわずか六年でもう大学を作ったのです。やはり、自由に研究したい、勉強したいという精神から大学を作りました。一六三六年といえば、アメリカが国家としては、まだ影も形もないころです。大学は、国家よりはるか以前にできたのです。欧米ともに、大学の歴史は国家よりもずっと長いのです。ここのところが肝心なところです。一方、日本はどうでしょうか。明治十九年に東大の前身である帝国大学ができます。これは誰が作ったかというと、明治政府が作りました。時の文部大臣は森有礼です。その目的は何かというと、簡単にいえば国家のための役人を作ることだったのです。 国家が先にあり、役人づくりという目的が大学に課せられた。そこでの学問とは実用を求めたもので、東大法学部は帝国大学法科大学を経た歴史を持つし、早慶のような私大は専門学校であった。ツールとして役に立つ人材も重要だが、ツールを使いこなす本来の人間の役割とは何か。教育の本質を考えさせられる本である。
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小室直樹は今のような時代にこそ、生きていて欲しかった。 2002年の出版ですが、現在の教育問題にも示唆に富む本と思います。吉田松陰の個性を伸ばし、人を育てる教育の必要を説いています。
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明治時代に黒船に乗り込み、アメリカの技術を学ぼうとした吉田松陰にまつわる話と、教育について。国とは何か、教育とは何かを対談形式で。
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