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子供の認知はどう発達するのか
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子供の認知はどう発達するのか

田中敏隆(著者)

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子供の認知はどう発達するのか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 金子書房
発売年月日 2002/09/10
JAN 9784760823093

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2011/09/05

一応、これは学術書の部類かな?二千円で、百ページくらいの内容でしかもあっさりと読み終えてしまえるので、値段の割りに……とは思ってしまうものの(まあ、百円で買いましたけれど)、学術的な内容をかなり噛み砕いて書かれておられるので、その分野で研究したい人にも、あるいは教養として触りたい...

一応、これは学術書の部類かな?二千円で、百ページくらいの内容でしかもあっさりと読み終えてしまえるので、値段の割りに……とは思ってしまうものの(まあ、百円で買いましたけれど)、学術的な内容をかなり噛み砕いて書かれておられるので、その分野で研究したい人にも、あるいは教養として触りたい人にも、かなりいい一冊ではないかと思われる。内容はひたすら子供の認知に関する、実験とそれに基づく考察が述べられている。ここまで徹底的にやっているのは珍しいと思うし、何よりわかりやすい。また、実際に自分の孫を用いて、文字能力について段階的に研究がなされている。中学高校において女子の方が一般的に国語能力が高いといわれるのは、女児の方が字への関心を持つことが早いといったあたりと繋がってくるし、しかし大学以降で男子が巻き返すというあたりも、なるほどなぁと思ったり思わなかったり。女子はある意味でそういった面からも、情操が早く育ってしまうから、青年期は恋愛方面がメインになってしまうのですかね。男の場合は性欲ですよね、恋愛ってよりは。そして、男はそのまま恋愛や性欲に向かうタイプと、勉学へと突き進むタイプと、恋愛と勉学の境界、つまり文学的世界観を地で行こうとする、アホとに分化していくと。アホとは自分のことですけれどね。 まあ、基本的に子供の認知発達に関しては、ピアジェがやはり今でもかなり絶対的な地位を占めるのかな、批判はかなりもらっているものの、彼が立てた発達理論は理論としては優れていると思われるし。ただ、それをかなりこの田中氏は具体的に見てくれているので、意味合いがなんとはなしにわかってくる。例えば、境界は3~4歳、5~6歳、9~10歳、12~14歳あたりに大きな境界が来ている。3~4歳あたりでもある程度認知能力は兆しているし、5~6歳でもかなりそれが萌芽しているんだけれども、まだこのときは直観にかなり頼っているのかな。批判的に物事を見られないし、ぱっと視界に映じたものをそのまま見てしまっているというか、9~10歳あたりではある程度批判的な見方を手に入れるのだけれど、それは概念的なものにはまだ到達しえていない。だから、具体的操作。13歳くらいでは概念的なものにも到達しえるので、形式的操作(抽象的)のレベルに達している。つーことは、勉強を本格的に始めるのは、小3くらいからとなるし、高次の内容をあれこれ考えられるようになるには最低中2くらいになっている必要があると。中2という数字は、正直かなり嫌いなんだけれど(まあ、察してください)、ただこのあたりにあれこれ背伸びして考え始めるというのは発達的に考えてもすごく自然なことなんだろうね。ただ、だからといって哲学的な考えとかを馬鹿にするのは赦せない。哲学が高尚だというんじゃなくて、そこで本気でもがいている人を馬鹿にしようとする人の人間性が赦せない。そこで馬鹿にする人はきっと、自分は何も考えていないんだと思う、あるいは簡単にそこから脱せた人。アホか、こちとら物心ついた頃から死について考えていたわ!!ときれたくなる。で、最後に発達段階の思考形態みたいなのがまとめられていたのもよかった。まずは表層段階(①現象的因果)。表面だけ見ている。②アニミズム的因果。全てに生命が宿っている、といった考え方をする。③力動的因果。そのような力がある、と考える。で、この部分が前因果的思考として一括される。だいたいこれが7歳くらいまで。8歳、9歳くらいになると、④機械論的因果。外的作用などを考え始める。素朴な科学史観とも言え、これは準論理的思考といえ、その後にくるのが論理的思考であり、⑤論理的因果である。理論的に正しい、論理思考を行う。これが12~13で、これが形式的操作段階となる。で、漸次①~⑤へと進化していくとった発達モデルがあるわけで、もちろんこれで全て説明できるわけはないが、理論としてはやっぱり優れてはいるよね。こうして、ある程度実証もされているわけだしさ。

Posted by ブクログ

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