食べもの記 写真記シリーズ

森枝卓士

• 販売会社／発売会社: 福音館書店
• 発売年月日: 2001/03/31
• JAN: 9784834017403

商品レビュー

2023/08/03

2023.8.3市立図書館
絵本で世界を旅すると銘打ったコーナーでみつけた一冊。「たくさんのふしぎ」でもおなじみの写真家が世界各地で目にした食材・調理・食卓・食事の風景をおさめた大判の図鑑のような写真集。
米、麦、麺、菓子、野菜、果物、肉、魚、香辛料、保存食、市場、台所、食器、料理する、食べる…といったテーマごとに田畑や収穫、店、料理などの項目別に内外の各地で撮られたさまざまな写真が所狭しと並べられ、かんたんな解説もついている。順番としては、この本を編集しながら「手で食べる」や「食べているのは生きものだ」といったテーマを絞った絵本が生まれたのかもしれないと思った。

思えば、ヨーロッパの町ではいまでもスーパーとは別に市場での買いものが健在なところは少なくないし、アジアに残る植物の葉を食器につかうようなのはSDGｓの最先端にみえる。日本の集合住宅のせまいキッチンや、スーパーのパックされた規格品や惣菜やコンビニ弁当などを買ってきて食べるだけなんていうのは、いちばん遠くに来たスタイルだけれど、豊かかと問われればそうでもないと改めて実感した。調理をするための技術も、幼いうちから見様見真似で習熟していくはずのものがおろそかにされてもうひさしい。私だってこどもに教えられないことは多く、非常時にはどうやって食べていくか想像できない。
取材刊行からすでに20〜30年がすぎ（ネットの発達やコロナ禍も経て）、ここに記録されたものですでに失われたものも多いのだろうか…今の風景もみてみたい気がする。

2015/06/05

大判の本で、写真がじっくり見られてよい。世界は多様だ。食べ物も多様だ。ああ、胃腸が弱くなる前にもっといろんなものを食べに出かければよかった。まあ今からでも。

2011/06/01

世界中の色々な食を見るのが好き。
洋書でFood Markets of the World というのを持っていて
それの日本語版、もっと詳しくって感じの本。
じっくりと何度も読める本。
世界の主食（米・麦・綿）・菓子・野菜・果物
肉・ミルク・魚・香辛料・保存食・市場・台所
食卓の風景・飲む・食べるなどがとてもわかりやすく
興味深くまとめられている。
世界中の食をまとめるというのは簡単なようでいて、
実に大変な作業だったと思う。