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ハドリアヌス帝の回想 ユルスナール・セレクション1
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ハドリアヌス帝の回想 ユルスナール・セレクション1

マルグリット・ユルスナール(著者), 多田智満子(訳者)

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ハドリアヌス帝の回想 ユルスナール・セレクション1

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2001/05/10
JAN 9784560047118

ハドリアヌス帝の回想

¥2,200

商品レビュー

3.5

10件のお客様レビュー

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2024/03/01

評価の高い本。ローマ人の物語からの脱線で読んだ。私の未熟さゆえに、この本の良さは分からないが、ハドリアヌスがアンティノウスの死に打ちのめされる描写には心が揺さぶられた。自殺の理由はわからず、わからないからこそ、残されたものは理由を探し続ける。何度も振り返り、その兆候を見出そうとす...

評価の高い本。ローマ人の物語からの脱線で読んだ。私の未熟さゆえに、この本の良さは分からないが、ハドリアヌスがアンティノウスの死に打ちのめされる描写には心が揺さぶられた。自殺の理由はわからず、わからないからこそ、残されたものは理由を探し続ける。何度も振り返り、その兆候を見出そうとする。その下は、私なりに理解した。 その後の後継者選びでも、若いルキウスの死があり、そのたびににハドリアヌスと同じように胸を痛めた。そして、自身の死。死を感じながら生きる。仕事もする。皇帝の孤独。 なんというか、静かな小説だった。

Posted by ブクログ

2022/02/13

タイトル的に、マルクス•アウレリウス•アントニヌスの『自省録』の(第三者の想像による)ハドリアヌス版かと思って手に取った。皇帝目線ではあるが、ほぼ伝記物的な内容だった。

Posted by ブクログ

2017/02/13

ユルスナールは文献を渉猟し研究を重ね、その上で文学的想像力を働かせた秀逸な小説だが、本書以前は有能とも言えない上に同性愛者であったことからフランスで人気のなかったのに、この本が出て一気にハドリアヌスがローマ皇帝中で一番人気になったらしい。それほどに手紙の書き手(ハドリアヌスが書く...

ユルスナールは文献を渉猟し研究を重ね、その上で文学的想像力を働かせた秀逸な小説だが、本書以前は有能とも言えない上に同性愛者であったことからフランスで人気のなかったのに、この本が出て一気にハドリアヌスがローマ皇帝中で一番人気になったらしい。それほどに手紙の書き手(ハドリアヌスが書く手紙の形式をとった小説になっている)の魅力が文章から溢れている。決して飾った文章ではなく、キケロのように練りに練った修辞と言うのでもなく、カエサルのように簡素簡潔と言うのでもなく、静かで押し付けがましくなく、控えめでかつ芳雅な雰囲気がある。 そう思って、とある仏文学者・フランス語翻訳者に素敵な日本語だと述べたら、いやあれは原文とはだいぶ違い非常に硬い翻訳ですよ、と言われた。そのあと原文を購入したが、そこまで判断できる素養がなく、むしろ硬質な文体がローマらしさを逆に醸しているとさえ思えてきた。その後、多田さんの詩集や随筆もいくつか読んでみたが、翻訳もまた独立した文体の創出として創作と言えるんじゃないかという意見に傾いている。

Posted by ブクログ

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