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ハイデガー入門 ちくま新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2001/01/20 |
| JAN | 9784480058775 |

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ハイデガー入門
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ハイデガー入門
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商品レビュー
3.5
15件のお客様レビュー
大学の後輩(?)が、「死」をテーマにした文学の授業作りで卒論を書いているそうだ。そのとき、指導教員の先生に読むように勧められたのが、ハイデガーだったそうで、来週、ゼミで立松和平「海の命」を扱う上で、基礎教養として勉強していこうと思って読んだ。率直に言って、当面の自分の目的に照らす...
大学の後輩(?)が、「死」をテーマにした文学の授業作りで卒論を書いているそうだ。そのとき、指導教員の先生に読むように勧められたのが、ハイデガーだったそうで、来週、ゼミで立松和平「海の命」を扱う上で、基礎教養として勉強していこうと思って読んだ。率直に言って、当面の自分の目的に照らすと、ハズレの本だったことは否めない。 全体として、ハイデガーのテクスト、主に『存在と時間』を通俗的な実存主義哲学の系譜に位置付ける読みから、プラトンやアリストテレスといった古代のギリシア哲学の系譜に位置付ける読みへと読み替えようとする。そうすることで、ハイデガーのテクストを自力で読む準備を、読者に提供しようというのが、この本のコンセプトである。 ただ、批判対象になっている通俗的な読み自体を知らないので、全編通して、何が批判されているのかが分からないというのが率直な感想だった。加えて、ハイデガーの原著を読む予定はないので、一般的なハイデガー思想を網羅的に説明してほしい人間のニーズには合わない。 前提がよく分からないという点で、一番よく分からなかったのが、ハイデガーとナチズムのくだり。ハイデガーがナチズムに加担したという話は、小耳に挟んだことがあったけれども、この本でそれ以上に解像度が上がることはない。やっぱり、「入門」を謳うのであれば、一般的にハイデガーがなぜナチズムに加担したとされるのか、その歴史と経緯を、常識的な範疇で説明してほしかった。著者は、ハイデガーを擁護しようとしているらしいが、一体何から擁護しようとしているのかが、やはりここでも分からない。 強いて参考になったところを挙げれば、ハイデガーが考える「死」に関して説明しているところについては、やや参考になった。アリストテレスの、「キーネーシス(運動)」と「エネルゲイア(現実態)」の分類が面白い。 例えば、歩くという行為には、目的地に到着するという目的(テロス)があるが、美しい花を見るという行為には、到着するべきテロスがない。アリストテレスは、前者のようなあり方の行為を「キーネーシス(運動)」、後者のようなあり方の行為を「エネルゲイア(現実態)」と読んだ。 「死」を「生の終わり」と捉える考え方は、「生」を「死」がテロスとなる「キーネーシス」としての捉え方である。しかし、ハイデガーは、人間の「生」を「エネルゲイア」として捉える。つまり、人間は、死に向かっていっているのではなくて、生きていることがすでに「死」なのだと言う。こうした人間のあり方を、「死に至っている存在」という風に、この本では整理している。 だから何なのかというところまでは、今一つまだ応用が効かないのだが、「死」に対する捉え方として、今まであんまり考えたことがなかったので、面白かった。こういった死生観から見ると、立松和平「海の命」なんかは、どんなふうに読めるのかは、ちょっと考えてみたい。 とにかく、ハイデガーの入門書として、特に、一般的なハイデガー思想を理解したい人には、まったくおすすめしない本である。そうでなかったとしても、この本が面白いのか否かは、まったくもってぼくのものさしでは未知数である。 ハイデガーをそれなりに読み込んだことのある人がいたら、自分の読みと比べてみてほしい。
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「ハイデガーは実存主義ではない」というのは昨今では当たり前になりつつあるように思えるが、本書が刊行された2001年時点では、そうでもなかったのか非常に強調されているのが印象的。という意味では、現在となっては「存在への問い」というアリストテレスに由来するオーソドックスな内容と言える...
「ハイデガーは実存主義ではない」というのは昨今では当たり前になりつつあるように思えるが、本書が刊行された2001年時点では、そうでもなかったのか非常に強調されているのが印象的。という意味では、現在となっては「存在への問い」というアリストテレスに由来するオーソドックスな内容と言えるのかもしれないが、「入門」というわりには少々難解に思える。
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良くまとまっています。但し、欲張っているのでやはり原書を読まないと思いますが、難解な文体とのことで二の足踏んでいます。今サルトルを読んでいるので、敵対したようでその参考にくらいのつもりで読もうかと思います。
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