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東大生はバカになったか 知的亡国論+現代教養論
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2001/10/29 |
JAN | 9784163578507 |
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東大生はバカになったか
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大学受験前に、文系と理系を分ける。受験科目に不要な教科を学習しなくなり、その後は大学でも専門分野を中心に企業の求める人材を育成する事になる。思えば、実学から離れた教養を学ぶのは義務教育だけではないのか。従い、日本人に教養を求められても、制度として身につけにくいという環境要因がある...
大学受験前に、文系と理系を分ける。受験科目に不要な教科を学習しなくなり、その後は大学でも専門分野を中心に企業の求める人材を育成する事になる。思えば、実学から離れた教養を学ぶのは義務教育だけではないのか。従い、日本人に教養を求められても、制度として身につけにくいという環境要因がある。では、どうすれば。本著で書かれているのは、結局は自習に尽きるという事。その気概が低下し、自ら将来ニーズを忖度、決め打ちするような人生観を持ち、故に幅広い教養が身に付かない。 教養の一つであるエピステーメーについて言えば、エピステーメーの基本は書物を読むことにあるが、教育過程において読まされる本など知れていて、その何倍もの書物を読まなければならない。テクネーはもっと辛辣であり、高度なテクネーを身に付けさせてくれる機関は大学以外にもあるが、より狭い領域で機械人間を育成する場と化しており、いずれにしても、労働生産性のために人間が育てられている。 コンドルセが教育の目的として述べている。教育の目的は現制度の讃美者を作ることではなく、制度を批判し改善する能力を養うことだと。確かに。従順に従い、最大のパフォーマンス、テストで高得点を叩き出す事が自己目的化し、何やら、それはそれでと割り切った価値観が現代人に透ける。労働者はまるで、僅かな余暇と給餌のために、資本主義に陵辱される事を感受してしまったかのようだ。東大生は馬鹿にはなっていないが、イデオロギーを転覆する活力もその可能性を求める気概も無く、今や既存システムにおいて余暇と給餌の最大化を得やすい只のステータスである。勿論、例外はあるが。 本著では教養について、他にも色んな表現が試される。マックスジェーラー「マクロコスモスたる世界をミクロコスモスたる人間の精神的人格中枢に押し込むこと」実用的な知識は含まない、実学は教養ではない。本当に大事なのは獲得された知識ではなく、知の獲得過程で醸成された知的、道徳的な人格だと。 立花隆は言う。教養を持つ人間を育てると言う事は時代を超えて手渡していく人類社会の遺産の教える側から言えば相続人を育てると言うこと、学ぶ側からすればその相続人の一人になる資格を得ると言う事だと。 実学を求める消費される人格育成とは、相容れない。何のために学ぶのか、自ら考え直す機会になった。
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http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167330163 , http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn...
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167330163 , http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163578507
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「低レベルのゼネラリスト」という言葉が印象に残った。言葉の意味を理解しないで印象だけで判断するとそうなってしまうのだな。 他分野が良い発想を与えてくれるというのは納得。視野を広げていこう。 仕事上や会社のことなど、様々な疑問の答えの一端が見えた気がする。それをつきつめていきた...
「低レベルのゼネラリスト」という言葉が印象に残った。言葉の意味を理解しないで印象だけで判断するとそうなってしまうのだな。 他分野が良い発想を与えてくれるというのは納得。視野を広げていこう。 仕事上や会社のことなど、様々な疑問の答えの一端が見えた気がする。それをつきつめていきたい。
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