孔雀狂想曲

北森鴻(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社/
• 発売年月日: 2001/10/30
• JAN: 9784087745443

商品レビュー

2015/03/27

冬孤堂シリーズに出てくる雅蘭堂にまつわる短編集。
冬孤堂とはまた一味違った仕事ぶりなど、なかなか面白く読むことが出来ました。
人と人の化かし合いというか・・・言葉になっていない部分を読み解いていくのを見ていると、つい人を疑う事を覚えそう。（笑）

2014/06/09

嫌いです。内容は置いといて書き方が嫌い。～だナ。～だネ。みたいな古さにいらいら。登場する女がどいつもこいつもむかつくやつばっかり。特に女子高生バイトの安積。あああむかつく！こいつさえいなければもっと楽に読めただろうに。
確かに居座らせれば話が進みやすいんですよね？でもそのせいで違和感ありまくりですよ？骨董屋にあんな無礼で最低な女子高生が入り浸るか？この店主は何故受け入れてんの？嫌なとこ押し付けてなんでもかんでも最近の若者は～で済ませようとしやがって。女子高生に恨みでもあるのかなー。キャラがやりすぎだしテンポのために必要のない奴を入れているのが本当に許せない。

2013/10/09

骨董屋「雅蘭堂」の店主が主人公。
別シリーズではチョイ役で出ている様子。
骨董と絡めたミステリ短編集。

「ベトナム　ジッポー・１９６７」
「ジャンクカメラ・キッズ」
「古九谷焼幻化」
「孔雀狂想曲」
「キリコ・キリコ」
「幻・風景」
「根付け供養」
「人形転生」

≪感想≫
骨董には興味もないし、
知識もないけれど、
戸惑うことなく楽しめた。

骨董を扱う作品ということと
ハードカバーの表紙から、
重厚な物語を想像していたけれど、
そんなことはなかった。
文庫版の表紙の方が、
内容のイメージに合っている。

いろいろ骨董品が出てきたけれど、
衝撃的だったのは、根付。
想像して、うわぁ、となった。
これから先、根付を見るたびに、
思い出してしまいそう。
お話としても好きだった。
後進を静かに見守る老人に憧れる。
どうせ老いるなら、こういう老い方をしたい。

女子高生バイトの安積ちゃんの存在は、
全体の雰囲気を明るく、読みやすくするために、
必要な存在だとは思うけれど、
骨董を大切にしない彼女を、
越名さんが、なぜ受け入れられるのか。
そこは正直疑問だった。
彼女自身の成長がもう少し描かれていると、
良かったのかもしれない。ちょっと残念。