報われる努力 無駄になる努力 自分の限界を打ち破る19の指針

渡部昇一(著者)

• 販売会社／発売会社: 青春出版社/
• 発売年月日: 2001/04/10
• JAN: 9784413032568

商品レビュー

2013/02/11

フォトリーディング。編集者と著者の対話を録音して編集したものとの事。編集者がある課題について「今日は○○についてお伺いしたいのですが」というようなふうに突然タクシーの中などで語られたことのまとめ。なので内容的には勢いよく書かれているようだ。タイトルも当初は「生き方を知らないあなたへ」とすることも考えられたとのこと。渡部昇一の生き方のエッセンスが凝縮しているようだ。
高速リーディング。渡辺昇一はとても好きなのでとても面白く読めた。ただエッセーなので話題が飛んだりまとまりがないのは我慢しなければと思う。つまり、娯楽のために読む本であって、何かを知る目的や自己啓発の目的のためにはあまり役に立たないように思う。以下に気に入った内容を要約して挙げる：

不平不満の要因が自分自身から来ると早く気が付けば気が付くほど、その人の人生はうまく行く。

幸田露伴は他人から物知りだとよく言われたそうだが、自分としては心豊かにいろんな事に興味を持ち続けただけだと言った。

権威に引きずられず、自分で考える（ｐ48）

若い頃というのは呆れかえるほどものを知らない。しかし人生を長く生きている人に触れると無限の慰めになる（ｐ54-55）

悪口は当初は面白がられて聞いてもらえるが、あとから必ず自分の評価が下がる（ｐ67）

褒めてくれる人を見つけ、お互いに褒め合おうとやくそくしあう（67）

ネルソン提督はナポレオンのイギリス上陸を阻止した人。彼は普段は慎重だが、いざとなれば猛進した（74）

ドイツ帝国を作り上げたモルトケは、普段は女性の如く優雅で緻密な人であったが、戦略が決まると右往左往せずそれに猛進した（77）

お礼状を書く３０分の手間は先延ばしにしても得はない。

｢知的生活｣の著者はマトンは、幸せを読んでいる楽しい本を突然取り上げられるような体験であると述べている。

以上、ざっと挙げたが、キリスト者として感想を述べるとやはり自分と神との軸をしっかり持つことと、今日という日を神とともに歩む事が重要であると言う事だ。

星三つ。