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ペルソナ 三島由紀夫伝 日本の近代 猪瀬直樹著作集
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2001/11/20 |
JAN | 9784093942324 |
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ペルソナ
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
祖父、父と続く官僚の三代目として産まれた三島由紀夫は本人も父の命により官僚となるが、半年で退職し作家になる。この本の面白いところは三島由紀夫を官僚家系としての視点で見ている点にある。それから、圧倒的な取材による事実の蓄積により実際の三島由紀夫像が浮かび上がる面白さもある。 絶対に...
祖父、父と続く官僚の三代目として産まれた三島由紀夫は本人も父の命により官僚となるが、半年で退職し作家になる。この本の面白いところは三島由紀夫を官僚家系としての視点で見ている点にある。それから、圧倒的な取材による事実の蓄積により実際の三島由紀夫像が浮かび上がる面白さもある。 絶対にヒットさせたかった長編デビュー作の「仮面の告白」から読み取る三島由紀夫という人間像。三島由紀夫の同性愛に関する考察はとても納得のいく内容だった。 絶頂期に書き上げた名作「金閣寺」三島由紀夫が作家として乗っているだけではなく、人間として、男としてある意味生まれ変わった時期でもあったという新発見は驚きがあった。 そして、壮絶な死へと繋がるきっかけと推測される「鏡子の家」。有名過ぎる三島由紀夫の最後へとどう繋がり、三島由紀夫が憂いた日本とは何かが描かれている。 やはり、三島由紀夫という作家は面白い。こんな面白い人間が書いた小説は面白いに決まっている。まだ、未読の小説もたくさんあるので、これから少しづつ読み進めて行きたいと改めて感じた。 また彼の予見した国になってしまった現代の日本を見て彼ならどう考え、どう感じるだろうかと空想にふけてみるのも面白い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
祖父から続く高級官僚の家系に育ち、自分も大蔵事務官であった三島由紀夫を父系から見つめ直し、三島の生き方、作品、時代、そして、官僚政治について考察している。 三島の自決は官僚機構への抗議だったのか。 決して平易な内容ではないが、三島が作品で描いた不条理は、未だ続く官僚政治の不条理でもあるように思えた。
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