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ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー 朝日文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/ |
発売年月日 | 2002/01/01 |
JAN | 9784022613615 |
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ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー
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ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
20年ほど前にタイトルに惹かれて「読みたい本リスト」にのっけてた本を、ようやく読みました。 アメリカ人の著者はイギリスでジャーナリストになり、20年ぶりにアメリカに帰ってきます。 そして愛する故郷を、懐かしく、または冷静に観察し、イギリスにコラムとしてその様子を書き送ります。 ...
20年ほど前にタイトルに惹かれて「読みたい本リスト」にのっけてた本を、ようやく読みました。 アメリカ人の著者はイギリスでジャーナリストになり、20年ぶりにアメリカに帰ってきます。 そして愛する故郷を、懐かしく、または冷静に観察し、イギリスにコラムとしてその様子を書き送ります。 基本的に話は盛ってありますし、毒も多分に含まれていますが、日本人が見るアメリカとは違うアメリカは大変興味深いものがありました。 ずっと諸外国に比べて日本人は視野が狭く、択一的で、ヒステリックなところがあると思っていましたが、この本を読む限りでは20年前のアメリカもそんな感じでした。 ”現代の旅行者が人生に不確かさを求めないのは明らかで、みなどこへ行っても同じ場所に宿泊し、同じものを食べ、同じテレビを見ようとする。” 今の日本のことかと思ってしまいます。 ”物があればあるだけ、人はもっと欲しいと思うもので、もっと欲しいと思うと、そう、もっともっと欲しくなってしまうからだ。” 選択肢が多すぎるカフェでのやりとりのあとに書かれた文章ですが、これまた現代日本にも言える気がします。 そして私も選択肢の多すぎるカフェで途方に暮れるタイプです。 便利を目指して進んできた結果、古き良き文化を懐かしむ傾向というのも書かれていました。 融通の利かないお役所仕事については、日本ばかりではないのか、という驚きとともに、イギリスの、利用者の都合を考慮した大人の対応に感心しました。 まあそれも、人口の違いなのだと思いますが。 移民についてのアメリカの対応についても、「先進国の中で一番移民の割合の少ないアメリカ」という評価なのですね。 それより断トツに少ない日本という国は、まだ未開の国なのでしょうね。 ”「大学へ行くために家を出たら、子供たちはもう本当の意味では戻ってこないのよ」と同じように二人の息子を旅立たせた隣人が先日物思いに沈みながら言っていた。(中略)今は私が完全に間違っていたことがわかる。息子はいていないようなものではなく、そう、いなくてもいたのだ。そして今、息子はもういない。” 必要なことしか喋らなくて、ほとんど自室で勉強ばっかりしていた息子でも、一緒に暮らしているというのと家を出て暮らしているのは大違いだと私も思いました。 こんなことなら家から通える大学に行けといえばよかった…と。 少々文章がウザ…くど…過剰ですし、何しろ20年前ですから前世紀の話で、スマホなんてまだなかった頃の出来事ですから、話半分で聞くべきなのでしょうが、読んでよかった。 面白かったです。 あ、ドーナッツをくれる郵便局というのは、年に一回のお客様感謝デーの時の郵便局です。 お役所がそんなサービスをするなんて!という驚きをもって書かれたエッセイですが、わたしは日常的にドーナッツをくれる郵便局があるのかと思って20年間この本のタイトルを眺めていたので、ちょっと肩透かしでした。
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時代を感じさせる(60年代に書かれた)エッセイ。「ドーナツ」と「ダイナー」というタイトルに惑わされたが、結局その2つがかかれているのはほんの少ししかない。ネット創成期で、911も起こっていない時代の皮肉やユーモアは、懐かしいと言うよりも「現代では口に出してはいけない老人の戯言」で...
時代を感じさせる(60年代に書かれた)エッセイ。「ドーナツ」と「ダイナー」というタイトルに惑わされたが、結局その2つがかかれているのはほんの少ししかない。ネット創成期で、911も起こっていない時代の皮肉やユーモアは、懐かしいと言うよりも「現代では口に出してはいけない老人の戯言」であった。
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作者の別の本を読むための肩慣らしに読んだ。カバーかわいー。ユーモラスなコラムなんだろうけど、感心するような(けどすぐ忘れてしまうような)情報も多かった。知的過ぎて私にはピンとこないネタも。
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