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日本兵捕虜は何をしゃべったか 文春新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2001/12/20 |
JAN | 9784166602148 |
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日本兵捕虜は何をしゃべったか
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
太平洋戦争は緒戦から…
太平洋戦争は緒戦から日本人が敵の捕虜になり、こちらの情報は筒抜け状態だった。日本はアメリカに比べ、軍事力や資源の他、情報戦争でも負けたということ。
文庫OFF
先の大戦においては技術力、資源、財力をはじめとするアメリカの国力が、当時の日本を遥かに凌いでおり、勝てる見込みの薄いまま真珠湾に始まる太平洋戦争に突入したという見方ができる。実際に真珠湾攻撃よりも早く南方の資源奪取に向けたマレー作戦が開始されており、アメリカ依存のエネルギー輸入が...
先の大戦においては技術力、資源、財力をはじめとするアメリカの国力が、当時の日本を遥かに凌いでおり、勝てる見込みの薄いまま真珠湾に始まる太平洋戦争に突入したという見方ができる。実際に真珠湾攻撃よりも早く南方の資源奪取に向けたマレー作戦が開始されており、アメリカ依存のエネルギー輸入が完全にストップした状態では戦もままならぬと、国力の差を埋めるための戦いがほぼ同時進行していた。とは言えアメリカ留学を経験した山本五十六でさえ半年、一年なら暴れてみせるが、その後はどうなるか見通しが立たない状況にあったのは間違いない。 そうした国力の差に加えて、日本が劣っていたと見られるのは情報戦においてである。単純に暗号解読の技術的な領域にとどまらず、捕虜から得られる情報の重要さに当初から注目していた点で日本はアメリカに大きく劣っていた。そもそも戦陣訓にあるように「生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」の通り、捕虜になる前に自決(自死)を半ば強要していたため、捕虜になった後に何をすべきか、また何をすべきでないかの教育が重視されていない。戦場で捕虜になった兵士に機密を守らなければならないという意識はそう高くないというのが実態だ。実際にはガダルカナルの捕虜のように極限の飢餓状態にあり、そこを救ったアメリカに対する感謝の気持ち、逆に自分たちを飢餓に晒した日本への恨み、この精神状態もかなり影響したのではないかと思う。異質な戦場、飢餓、それまでの米兵に対する思い込みとのギャップ、部隊内での無理な命令など多くの要因が日本兵をアメリカの良き情報源にしてしまったと見るのが妥当だ。 そんな捕虜からの情報漏洩に日本も気がつき、戒めるための指示や教育を施したところで、戦況が変わらない限り、兵士の心情までは変わらない。情報戦による敗北が実際に戦局を大きく左右した事も、アメリカ側の資料から伺い知れる。 本書はアメリカに残された捕虜尋問の記録を読み込んだ筆者が、如何にして捕虜がアメリカに情報提供したかについて、鮮明に記録している。なお、当時は名前を出すのははばかれたであろうが、時代も経過した今、わかる範囲でカタカナ書きなどの名前もそのまま記載されている。ただし先ほどの戦陣訓にあるように「罪禍の汚名」を意識した兵士が偽名を使うことが大半なため、正確性はわからない。 アメリカは日本兵だけでなく、軍属にあった朝鮮人や台湾人、慰安婦からも情報を得ている。全ての情報を体形立てて分析し、バラバラの情報を繋ぎ合わせることで意味を理解し、盤上で踊る日本を手玉にとっている。そのための組織化もしっかり行われ、早くから情報の重要性に着目した戦い方が常識化されている。 現代社会においても日本のインテリジェンスの弱さについては様々な本で指摘されている。特に機密保持体制が不十分な日本に対して、各国の情報機関が重要な情報を提供するわけがない。批判の多い機密保持法案もそのような視点から見れば必要悪であるとも言える。 本書で日本のそうした弱さを太平洋戦争中からの伝統と認識し、いち早く収集、保管、統計、分析のしっかりした情報管理体制を築かない限り、経済戦争とも言えるグローバル社会において日本企業も日本政府も勝ち残るのは難しいのではないかと感じる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2001年刊行。日本軍が防諜・保秘に関心を払わなかった(少なくとも米軍ほど徹底はしていなかった)ことは今更の観があるが、本書は、その中でも、日本兵から取得した情報(捕虜の尋問のみならず、日本兵が保持していた日記・文書・地図・命令書のようなものを含む)を解析し、現代日本の保秘のあり方(官民を問わない)まで抉る書。思った以上に将校による暴露が多いこと、下士官や軍属に無理を強いている(自殺のススメ)点は、意外ではないが、納得できるところ。慰安婦の調査・尋問結果にも言及。著者は早稲田大学政経学部教授。
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