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本の話 絵の話
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2001/12/10 |
JAN | 9784163579900 |
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本の話 絵の話
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山本容子の銅版画を雑誌『本の話』の表紙絵に7年間描いたもののまとめと、自身の芸術についての話が前章と後章に。 表紙絵とは作家たちへのオマージュ、蔵書票の形の銅版画と200字の言葉からなっている。その作家の数は外国、日本とりまぜて72人。菊池寛、シェイクスピアから小泉八雲、トーマ...
山本容子の銅版画を雑誌『本の話』の表紙絵に7年間描いたもののまとめと、自身の芸術についての話が前章と後章に。 表紙絵とは作家たちへのオマージュ、蔵書票の形の銅版画と200字の言葉からなっている。その作家の数は外国、日本とりまぜて72人。菊池寛、シェイクスピアから小泉八雲、トーマス・マン、ジャン・コクトーまで、みな私にとって興味深くなじみの作家ばかり、どんな絵、どんな文章とわくわくして読んだ。 山本容子の銅版画を洒落た感覚だなーといままでぼんやり鑑賞していたものが、前後の芸術話とあいまって、はっきりしてくるからおもしろい。 銅版画が銅版に彫られるだろうことは想像できるが、かたい物でカリカリと彫っているのだけではないということがわかり、やはり技があるのだと得心した。技とセンス、何の芸術でもそうだが熱く語る姿は美しい。いやお姿も美しいのだが。 でも、私にとっては銅版画の作成に興味というより、200字の作家に贈る文章がよかった。 例えば「樋口一葉」の部分、 「少年は成長して男になる。少女も成長するけど、成熟して女になるようだ。すると、少年は熟すと何になるのか。樋口一葉の有名なポートレートを見ながら思った。…(中略)…少年のような風貌をしているのに、まなざしには成熟した女の落ちつきが感じられる。少年と女を一瞬の光の中に表現できた人間は、両性具有というより、性を超えたシャーマンのようだ。」 葉っぱに添えられた顔の銅版画も素敵だが、うなってしまった文章だ。
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「本の話」の表紙絵に彼女の文章を添えたものと、彼女のインタビューを書き起こしたものを、本にまとめたものだそうだ。 芸術なんて全然わからないし、単に山本容子さんが大好きなだけで手にした本だが、彼女の作品に対する考え方や姿勢、また数多くの作家の肖像とそれに添えた文章が、なんとも私を...
「本の話」の表紙絵に彼女の文章を添えたものと、彼女のインタビューを書き起こしたものを、本にまとめたものだそうだ。 芸術なんて全然わからないし、単に山本容子さんが大好きなだけで手にした本だが、彼女の作品に対する考え方や姿勢、また数多くの作家の肖像とそれに添えた文章が、なんとも私を幸せな気分にしてくれた。 いくつか山本さんが好きな文学作品も紹介されていて、読みたくなった。 図書館で借りたのだが、たくさんの作品が掲載されているので欲しくなり、結局購入しちゃった。
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版画家(そして画家)である作者が、本と、そして著名な人物について書いているエッセイ……でいいのだろうか(曖昧)。 まず、文章がとても綺麗です。 芸術家だからなのか、とても感覚的な文章でもあるのですが、理知的で整然としている。 うまく言えませんが、とにかく美しい文章でした。 スマ...
版画家(そして画家)である作者が、本と、そして著名な人物について書いているエッセイ……でいいのだろうか(曖昧)。 まず、文章がとても綺麗です。 芸術家だからなのか、とても感覚的な文章でもあるのですが、理知的で整然としている。 うまく言えませんが、とにかく美しい文章でした。 スマートな文章といえばいいのかこれは。表現できない。 あ、ついでに、何故か不思議な哀愁のある文章でした。何故か物悲しくなるような。 そこもまた美しいと感じた理由でもあります。 それから、画家の方が見る世界というものに、少し触れた気にもなりました。 画家が文章を読むと、こういう風に感じる(見える)ものなのかと。 この本で紹介されている作品は、カポーティやシェイクスピアなどですが、作者がそれらを読む時、そこには確かに色彩や明暗があるのです。 画家ならではだなと感じました。 もちろん私でも、文章の中に「明るくて白い部屋」と書かれていれば、それを想像するという意味で光と色を想像することはできます。 しかし、作者は、文章全体から色や光を感じている。 それから、人物の紹介。 たった一頁ずつの紹介文なのですが、遊び心の詰まった書き方をしている。 まるでしりとりのように、前頁の内容から何らかの要素を引き継いだ書き方をしているのです。うーん。面白い。
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