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神と悪魔の薬サリドマイド
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
| 発売年月日 | 2001/12/21 |
| JAN | 9784822242626 |
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神と悪魔の薬サリドマイド
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神と悪魔の薬サリドマイド
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商品レビュー
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「典子は、今」という映画を覚えている。身体障碍者の社会参加を 訴えるドキュメンタリー映画だ。主人公であり、サリドマイド薬禍の 被害者である辻典子さんの姿に衝撃を受けた。 ドイツの製薬会社が開発したサリドマイドは「つわりに効く」「安全な 睡眠薬」として1950年代から19...
「典子は、今」という映画を覚えている。身体障碍者の社会参加を 訴えるドキュメンタリー映画だ。主人公であり、サリドマイド薬禍の 被害者である辻典子さんの姿に衝撃を受けた。 ドイツの製薬会社が開発したサリドマイドは「つわりに効く」「安全な 睡眠薬」として1950年代から1960年代にかけて、世界40カ国以上で 売り出された。 確かに安全ではあった。どんなに大量に服用しても致死量に達せず、 子供が誤って口にしても害はない。 しかし、「完全に安全な薬」ではなかった。服用した人の多くが末梢 神経炎を発症した。それは服用を止めても改善しなかったし、開発し た製薬会社の社員のひとりに耳のない子供が生まれた。 そうして、世界各地で妊娠中にサリドマイドを服用した妊婦に手足の 欠損した子供が次々に誕生した。 本書ではドイツでのサリドマイドの開発から、胎児への催奇性が問題視 されたドイツ・アメリカ・イギリスを例に、規制当局や議会の動き、 販売元である製薬会社のロビー活動などを綿密に追い、何故、被害が 拡大したのかを突き止めている。 儲かれば多く売りたくなるのが企業なのだよね。売り出した薬の悪影響の 報告を無視して、安全性を強調し、被害を拡大させておきながら被害者か ら救済を求められれば最小限の賠償で済ませようとする。 薬禍事件にも公害事件にも共通するよな、加害企業側の動きって。儲ける だけ儲けたら頬かむりだもの。 加害企業側の動きに腹立たしさを感じるのは勿論だが、企業の提灯持ちの ような論文を発表していた医学者にも医学者にも憤りを感じる。 本書では四肢欠損で生まれ、その後の多くを病院で過ごし、何度もの辛い 手術を繰り返し受けた被害者の例も掲載されている。 胎児への悪影響で使用を見直されたサリドマイドだが、ハンセン病やエイズ、 一部のがんに効果が認められ、厳しい規制の下で復活することになる。 「サリドマイドはずっとサリドマイドと呼んでください。過去を隠すため の別の名前は使わないでください」 アメリカでサリドマイドが再承認される際に、被害者が訴えた言葉だ。 ある人たちには悪魔の薬、ある人たちには天使の薬。サリドマイドは 実に奇妙な薬だ。
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妊婦さんのつわりを軽減する薬として売り出された「サリドマイド」。しかし、服用者から生まれた子供たちには、腕がアザラシのように短いなどの奇形が多発した! 20世紀最大の薬害事件である「サリドマイド事件」の顛末を中心に描いている。しかしその後、この薬はハンセン病やある種のがん、自己免...
妊婦さんのつわりを軽減する薬として売り出された「サリドマイド」。しかし、服用者から生まれた子供たちには、腕がアザラシのように短いなどの奇形が多発した! 20世紀最大の薬害事件である「サリドマイド事件」の顛末を中心に描いている。しかしその後、この薬はハンセン病やある種のがん、自己免疫疾患などに有効であることがわかり、今では再承認を受けている。「薬」とは何かについて考えるための1冊。 リケジョの皆さんに注目してほしい2つのポイント。 1)米国の妊婦・新生児をひとりで守り抜いたリケジョ 当時FDAの新薬承認審査担当官だったフランシス・ケルシーです。彼女は申請書類のデータを論理的に分析し、不備があるとしてリジェクトした後は、製薬会社や上司の圧力に屈せず承認を止め続けました。リケジョの生き方のひとつとして参考になると思います。 2)奇形を起こすメカニズムとガンを抑制するメカニズムが同じ よく「薬は毒だ」と言われます。それは正しい事で、どんな薬でも用法と用量を守って初めて「薬」としての効果が得られます。用法と用量を間違えば、効果が得られないどころか「毒(副作用)」をもたらすかもしれません。しかし残念なことに、理系の知識がないため、「薬は毒だ」の概念ではなく言葉だけを信じ込んで医療不信・薬不信になってしまい、用法用量を守らない人が多いのです。そこにつけこみ、薬への不安を煽って健康食品や特殊療法を売り込む「民間療法ビジネス」も跋扈しています。そこでこの本から、一般的な「サリドマイド怖い」というイメージではなく、「薬は毒だ」の正しい概念を見出してほしいと思います。
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