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心を生みだす脳のシステム 「私」というミステリー NHKブックス931
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/ |
発売年月日 | 2001/12/21 |
JAN | 9784140019313 |
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心を生みだす脳のシステム
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
茂木健一郎のフットワークの軽さに唸る。彼は脳科学のフィールドだけに留まらず永井均やウィトゲンシュタインの研究/哲学も視野に入れて論を展開させ、「心とは何か」「私とは何か」といった端的な、あまりに単純すぎる(むろんいい意味でだが)問題に果敢に切り込む。そこにあるのは茂木の愚直な好奇...
茂木健一郎のフットワークの軽さに唸る。彼は脳科学のフィールドだけに留まらず永井均やウィトゲンシュタインの研究/哲学も視野に入れて論を展開させ、「心とは何か」「私とは何か」といった端的な、あまりに単純すぎる(むろんいい意味でだが)問題に果敢に切り込む。そこにあるのは茂木の愚直な好奇心と繊細な感受性の発露である。「クオリア」を発見した日の驚きをそのまま彼は忘れることなく、さらに未知の領域に踏み込まんと果敢に資料を読み、研究を重ねる。そんな彼の熱意がここにこの一冊となって結実した。バランス感覚に富んだ本だと思う
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脳科学者である著者が、ハード・プロブレムといわれる意識の問題にとりくみ、解決へ向けてのいとぐちをさぐっている本です。 著者は、クオリアに感覚的クオリアと志向的クオリアの二種類が存在するという立場をとっています。心の哲学においては、物的一元論の立場から志向性とクオリアの二つをどの...
脳科学者である著者が、ハード・プロブレムといわれる意識の問題にとりくみ、解決へ向けてのいとぐちをさぐっている本です。 著者は、クオリアに感覚的クオリアと志向的クオリアの二種類が存在するという立場をとっています。心の哲学においては、物的一元論の立場から志向性とクオリアの二つをどのようにして説明するのかということが大きな問題になっており、しばしばクオリアに志向性を認めるというかたちで心の問題の自然主義的解決の道がさぐられています。これに対して著者は、心の問題をむしろクオリアのほうへと片寄せることで、問題を一元的にあつかう道を求めているようです。 著者自身の考えの独創性はそれほど明瞭にはうかがえませんが、ミラー・ニューロンやアフォーダンス、誤った信念を他者に帰属させる問題など、脳科学と心の哲学においてつねに参照される話題を紹介しながら、心脳問題の課題がどこに存在するのかということがわかりやすく解説されています。
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もう10年近く前に書かれた本です。いまさらとは思ったのですが、たまたま古本屋の100円均一のかごに入っていたのを見つけて購入しました。知っている話がほとんどでしたが、しっかり復習をしたという感じです。その中で、単に私が読んだのに忘れているだけかもしれませんが、新たに知った驚きの事...
もう10年近く前に書かれた本です。いまさらとは思ったのですが、たまたま古本屋の100円均一のかごに入っていたのを見つけて購入しました。知っている話がほとんどでしたが、しっかり復習をしたという感じです。その中で、単に私が読んだのに忘れているだけかもしれませんが、新たに知った驚きの事実を一つ。それはカプグラ妄想というもの。ある日、目が覚めると、自分の横に寝ている妻や子どもが偽者だと感じてしまう。自分を欺き、地球征服を狙う?エイリアンだと思ってしまう。妻と顔かたちはいっしょだと認識できるのに、中身は別人だと言い張る。安部公房の小説の中か何かで読んだような荒唐無稽なお話ですが、これが実際に起こりうるのだそうです。その原因を探っていく中で、脳の機能に対する新しい知見が得られます。しかし恐ろしい。ところで、茂木先生があまりにも小津安二郎監督の「東京物語」を話のネタに使われるので、とうとうレンタルDVDを借りて観ました。これは正解でした。小林秀雄の講演テープもそのうち聴かないといけない。
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