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遠い崖 西南戦争 遠い崖-アーネスト・サトウ日記抄13
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/ |
発売年月日 | 2001/07/20 |
JAN | 9784022573254 |
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遠い崖
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「西南戦争」については、司馬遼太郎の「翔ぶが如く」ぐらいしか知らないが、その本でも「西郷隆盛」について「日本人に類例がない」と描いていたように記憶している。 司馬遼太郎も「西郷隆盛」の人間像が見えなかったのだろう。 本書での「アーネスト・サトウ」の視線はどうだったのかと興味...
「西南戦争」については、司馬遼太郎の「翔ぶが如く」ぐらいしか知らないが、その本でも「西郷隆盛」について「日本人に類例がない」と描いていたように記憶している。 司馬遼太郎も「西郷隆盛」の人間像が見えなかったのだろう。 本書での「アーネスト・サトウ」の視線はどうだったのかと興味しんしんで読んだ。 「アーネスト・サトウ」が「西南戦争」勃発時に鹿児島の地に身をおいていたことは、パークスの先見性か、「サトウ」の意思だったのだろうか。 その「サトウ」ですら、「西郷はなぜ起ったのかという難問の前で、サトウは以前答えを出しかねていたようである」とある。 「同時代人」の「サトウ」ですら、理解できない地点に「西郷」は身を置いていたようである。 「サトウ」の日記での「西南戦争」についての記載が異様に少ないのを本書は「サトウの西郷への愛惜のため」としているが、果たしてそうであったのか。 ただ、間違いなく言えるのは、「西南戦争」時点の明治のこの時期には、「大英国」を代表するかのような「サトウ」の存在感は「幕末維新」時とは違って、大幅に小さくなっていたことである。 本書は、これを「サトウの明治維新の終焉」としているが、このような盛り上がりに欠ける終幕となるのが、ドラマと違い現実の姿なのだろうとちょっと気が抜ける思いを持った。 次巻はいよいよ「最終巻」である。「サトウ」の明治の長い日々もいよいよ終わる。 読書であれ、ここまで膨大な「明治」の時間に身をおくと、ちょっと離れがたい思いをも持つが、できれば「カタルシス」のあふれる終焉であって欲しいとも思った。
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