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東京少年昆虫図鑑 「むし」と「まち」をめぐる46話 新潮OH!文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2001/07/10 |
JAN | 9784102901052 |
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東京少年昆虫図鑑
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東京少年昆虫図鑑
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虫の話。エッセイ。絵…
虫の話。エッセイ。絵もすばらしいですが、昔を思い出すような感じ。
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コラムニストの著者は1956年生まれ。僕より少し年長なのだが、あの栄光の(?)昭和30年代に少年時代をすごした同胞である(大袈裟!)。 東京と名古屋の違いはあれど、都会のBoysだったことには変わりない。ただし、貧乏だった僕の家と比べて、著者はお手伝いさんがいて、しかも父親はゴル...
コラムニストの著者は1956年生まれ。僕より少し年長なのだが、あの栄光の(?)昭和30年代に少年時代をすごした同胞である(大袈裟!)。 東京と名古屋の違いはあれど、都会のBoysだったことには変わりない。ただし、貧乏だった僕の家と比べて、著者はお手伝いさんがいて、しかも父親はゴルフの会員権まで持っているおぼっちゃんだった(笑)。 では、著者と僕との共通項はなにかというと、ずばり虫好きということになる。それも虫にまつわる原体験が本当によく似ている。 食事中に電灯めがけてドウガネブイブイ(いわゆるコガネムシの仲間ですねぇ)が飛びこんできた話とか、ノコギリクワガタにシロテンハナムグリを“生贄”としてその大あごに挟んで殺してしまう話。憧れのショウリュウバッタを探しに行って見つけたトノサマバッタの重量感という表現。俗に「便所コオロギ」と呼んで嫌ったカマドウマなど、など。 僕もまさしく昆虫少年だった。愛読書は保育社の昆虫図鑑で、いつも舐めるように眺めていた。クラスには必ずといっていいほど昆虫博士と異名を取る少年がいたが、僕もその口で、昆虫特有の複雑な長い名前(和名~いわゆるアオバアリガタハネカクシなんていうもの)もしっかり覚えていたし、トラップといって広口のビンの中に腐りかけた桃やスイカなどの果物を入れて、地面に埋めて仕掛け、オサムシといわれる甲虫を採集したりした。 また、セミ採りでは、竹竿の先端にトリモチをつけてよくアブラゼミやクマゼミを捕まえた。あの真っ黒くネバネバしたトリモチは皮膚につくとなかなかとれずにまいったものだ。 少し年長になると、今度は“ゴムかん”(いわゆるパチンコというやつですねぇ)で小石をはじいて、樹上高くにとまっているセミを狙って遊んだ。思えば随分と残酷なことをしたものだが、百発百中の腕前だった。そういえば、昔はうんざりするほどいたセミも今では本当に少なくなったようだ。6月のニイニイゼミの初鳴きに始まり、アブラゼミ、クマゼミと続き、やがてお盆を過ぎた頃からツクツクホウシが鳴き始めると、楽しかった夏休みももうすぐ終わってしまうという、そこはかとない寂しさを感じたものだ。 さて、この本、著者の文章もいいが、何といっても驚くほど精密に描かれた安永一正氏の絵がいい。これを眺めるだけでも損はしないはずだ。
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