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第二次世界大戦(4) 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 2001/07/20 |
JAN | 9784309462165 |
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第二次世界大戦(4)
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
最終巻では、いよいよアメリカの参戦により独伊日が敗戦へと向かっていく様子が描かれます。ナチスドイツの退潮に伴いソ連が中・東欧、日本での勢力拡大をもくろむ中で、欧州での民主主義が共産主義により侵食されることを懸念したチャーチルは、米国の介入を求めます。しかし、ルーズベルトの死とトル...
最終巻では、いよいよアメリカの参戦により独伊日が敗戦へと向かっていく様子が描かれます。ナチスドイツの退潮に伴いソ連が中・東欧、日本での勢力拡大をもくろむ中で、欧州での民主主義が共産主義により侵食されることを懸念したチャーチルは、米国の介入を求めます。しかし、ルーズベルトの死とトルーマンの承継の狭間で時機を逸することとなり、結果として彼自身が名付けた「鉄のカーテン」がバルト海のシュテッティンからアドリア海のトリエステの下ろされることとなります。東西ドイツは分断され、この後約半世紀にわたる東西冷戦時代が幕開けることとなります。この過程で、英国の介入によりギリシアは民主主義を維持する一方、ポーランドはソ連の共産圏に飲み込まれる結果となり、明暗を分けます。 広島・長崎での原爆使用に関しては、英米の意見は日本の降伏を強いるために不可欠という点で全く一致していたといいます。チャーチルの言を借りれば、その使用は「彼らの名誉を救う口実を見出し、最後の一人まで戦って戦死するという義務から逃れるだろう」と正当化されています。無条件降伏の最後通牒は、7月26日に公表されたものの日本政府に拒否され、8月6日と9日の原爆投下をへて、ようやく降伏を受け入れることとなります。この経緯については、後世にその過程がより精査される日が訪れるような思いがします。 欧州大陸の復興について、チャーチルは仏独のパートナーシップの重要性を指摘し、ヨーロッパ合衆国に関する構想に言及しています。さらに、大戦後の世界統治機構としての国連や、北大西洋条約機構の重要性を示唆しするとともに、朝鮮戦争、イスラエル建国に伴う中東の不安定化に触れています。これらの地域諸問題は、今日にも一向に解消する兆候は無く、今後も政治・外交関係の中心課題であり続けることでしょう。 同年7月の英国下院選挙でチャーチルは破れ首相を辞任することとなるのですが、その前にチャーチルは、投票の結果についての幻覚を見た、とのたまわっています。以前の爆風を予知したエピソードと言い、彼には常人に無い霊感が備わっていたように思いました。 終戦前の1945年4月にルーズベルトは逝去しますが、チャーチルは盟友の死を悼んでいます。次のトルーマンに関しては、朝鮮戦争への介入を英断と評したり、マーシャルプランがいかに西欧諸国を共産主義への傾倒から救ったかを強調したりと、彼の米国に対する信頼がいかに強いものであったかが覗えます。
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最終巻。イタリアに侵攻して、オーバーロード作戦を実施し、ドイツを追い詰めていく。一方で終戦が見えてくると共産主義国のソ連との確執が露わになってくる。共通の敵がいる間は良いが、どう終わらせるか、イギリスの正義をどう実現していくかの舵取りが難しい。そんな中、盟友のルーズベルトが死にト...
最終巻。イタリアに侵攻して、オーバーロード作戦を実施し、ドイツを追い詰めていく。一方で終戦が見えてくると共産主義国のソ連との確執が露わになってくる。共通の敵がいる間は良いが、どう終わらせるか、イギリスの正義をどう実現していくかの舵取りが難しい。そんな中、盟友のルーズベルトが死にトルーマンに替わる。自身も最後の局面では選挙に負けて最後まで戦争の結末に関与出来なくなる。結局ヒトラードイツがスターリンソ連に置き換わっただけなのか。ヒトラーとの戦争に勝つと言う事に専念して窮地を救ったチャーチルはすごい。でも、原爆の使用には躊躇しないし、そもそも世界中に植民地を作りまくった帝国イギリスに対しての振り返りはない。こちら側から見ると一言言いたくなる。エピローグにあるが、アメリカとはイギリスが同意しない限りは絶対に核兵器は使用しないと言う取り決めだった。戦争を早く終わらせる為には原爆の力は必要だった。終戦後8年経ってもその部分への疑念は一切ない。ヨーロッパの側からの第二次世界大戦の流れが分かって良かった。
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長かった。なんとか読み終わった。 ソ連の脅威、ヒトラー・ムッソリーニという独裁者の最期、ルーズベルトの衰弱、原爆の開発及び投下。劇的な幕切れで大戦は終わる。
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