- 中古
- 書籍
- 書籍
金正日が愛した女たち 金正男の従兄が明かすロイヤルファミリーの豪奢な日々
定価 ¥1,980
220円 定価より1,760円(88%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
発売年月日 | 2001/06/30 |
JAN | 9784198613693 |
- 書籍
- 書籍
金正日が愛した女たち
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
金正日が愛した女たち
¥220
在庫なし
商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
金正日の最初の妻、ソン・ヘリム(金正男の母)の甥である著者が、韓国亡命後の1996年に出版したものである。本名・李一男。幼い頃の金正男の遊び相手として、そして北朝鮮のロイヤルファミリーの一員として大きな権力を手にしていた彼は、この本を出版した1年後、暗殺された。 同書の内容は大...
金正日の最初の妻、ソン・ヘリム(金正男の母)の甥である著者が、韓国亡命後の1996年に出版したものである。本名・李一男。幼い頃の金正男の遊び相手として、そして北朝鮮のロイヤルファミリーの一員として大きな権力を手にしていた彼は、この本を出版した1年後、暗殺された。 同書の内容は大きく分けて2つである。 前半は、北朝鮮のほんの一握りの特権階級、その中でもトップに近いロイヤルファミリーの一員として、若くして巨大な権力を手にしていた著者の北朝鮮での生活について書かれている。 金正日と親しく食事し、金正男の遊び相手として10年の歳月を過ごす中で、北朝鮮の特権階級の生活や幼い金正男が溺愛されて育ってきた様子などを具体的に描いている。また、そんな環境の中でまだ非常に若かった著者が尊大な人間になっていく様子も冷静に書かれている。 後半は、そんな彼が「若気の至り」で韓国に亡命し、資本主義社会で何の特権もない一般人として、いや、家族もなく、自らの過去を偽り、安企部に監視され、苦しみながら生きていく様子が描かれる。 持てる者から、一般人への転落。 まったく違う制度の中で生きていかなければならない中で、権力の大きなバックアップも失い、若いのに尊大な人間に成長していた彼が韓国社会で騙され、挫折し、一時は逮捕までされる。母の亡命を願っていた彼は、ロイヤルファミリーであったことの苦しみも味わっていたらしい。彼の母は現在、西側の国にいると報道されているが、ソ連を脱出するかしないかの時期に韓国メディアにそれを大きく報じられ、非常に苦しみもしたらしい。 生活苦によって同書を執筆した旨も書かれているが、ロイヤルファミリーの内情を暴露したからであろうか(しかし、金正日は恩人であるとして悪くは書かれていない)、韓国にいるということを知られたからであろうか、翌年、暗殺されてしまう。南北分断の悲劇に人生を翻弄された一人であるといえよう。
Posted by
著者は脱北者で,97年に暗殺された。韓国への亡命から14年,本書(の原書)刊行の翌年のことだった。間近で見た金正日一家の日常と,自身の亡命生活を告白。 叔母が金正日に見初められ,本妻の位置に収まったことで著者もロイヤルファミリーの一員に。その叔母は正男を産み,著者はよく正男の...
著者は脱北者で,97年に暗殺された。韓国への亡命から14年,本書(の原書)刊行の翌年のことだった。間近で見た金正日一家の日常と,自身の亡命生活を告白。 叔母が金正日に見初められ,本妻の位置に収まったことで著者もロイヤルファミリーの一員に。その叔母は正男を産み,著者はよく正男の世話を焼いた。前半で暴露される金一族の暮らしよりも,後半の脱北・亡命についての話が衝撃的だった。著者は魔が刺したとしか思えない。 著者も北朝鮮では権勢を傘に着ていて,パワハラもし放題。それを当然のことと思っていた。ただ資本主義世界に興味をもち,21歳若気の至りでジュネーブ留学中に韓国大使館に電話。アメリカ行きを希望するが,いつでも行けるからと韓国への亡命を勧められ,話に乗る。なんといういきあたりばったり。 韓国では,苛酷な取り調べが待っていた。ロイヤルファミリーの一員であることは伏せていたが,あっというまにボロがでて真実を告白。この本に書いたようなことは洗いざらい話したのだろう。国外への移動は制限され,話が違うと憤る著者。そのうち利用価値がなくなると,亡命資金も先細りに。 若かったせいもあるだろうが著者は脇が甘い。亡命を選択するにしてはまったく覚悟が足りなかった。亡命初期に,金日成還暦祝いのロレックスを風俗店の支払いにするとか,孤独で寂しかったころのガールフレンドに出自を告白,すぐに去られるとか。本書刊行も浅はかだった。 安定していたKBSを脱サラして起業するが裁判沙汰となり結局は失敗して妻子に辛労をかける。つましく暮らす,というのは生い立ちを考えれば無理なのかもしれないが。娘が誕生した時は,大喜びで友人に電話をかけまくるなど,無邪気というか,要するに凡人ということだろうか。 それで本当に境遇も凡人であればよいのだが,さにあらず。凡人っぷりが文字通り命取りになった。著者の本名は李一男。韓永は亡命生活を始めるにあたってつけた名だ。意味するところは「韓国とともに永遠であれ」。 …どうにも切なすぎる…。
Posted by