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リキッド・モダニティ 液状化する社会
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 大月書店 |
発売年月日 | 2001/06/20 |
JAN | 9784272430574 |
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
タイトルに惹かれて購入しました。産業革命以後の近代が「固体」的な社会だったのに対して、ポストモダンと呼ばれる現在は社会が「液状化」している、ということで、それをいくつかの視点から論述しています。全般的に説得力を感じましたが、欧米社会を念頭に置いているような記述が多く、日本はそこま...
タイトルに惹かれて購入しました。産業革命以後の近代が「固体」的な社会だったのに対して、ポストモダンと呼ばれる現在は社会が「液状化」している、ということで、それをいくつかの視点から論述しています。全般的に説得力を感じましたが、欧米社会を念頭に置いているような記述が多く、日本はそこまでではないだろう(つまりバウマン流に言うならまだ固体だ)という箇所もあったかと思います。例えば「解放」の章で、各人のアイデンティティが与えられるものではなく、「獲得するもの」に変化したとありますが、これはまさに比較文化論の中の権威に関係していて、欧米諸国ではバウマンがいうようにachieved status(達成されたステータス)が重視されるのに対して、日本や中国などでは依然としてascribed status(与えられたステータス)が重視されます。つまりバウマン流に言うなら日本や中国はまだ社会が「固体」に近いのだということになるのかもしれません。液状化社会における個人化の定着、という論調もまさに同じで、比較文化論的に言えばアジアの国々の多くは依然としてコミュニティ(あるいはWe)が重要であって、個人化が定着しているとは言えません。 つまり本書はかなり欧米を念頭に置いた社会分析だと感じるわけですが、日本はアジアの中でも特に西欧化が進んでいますので、バウマンの論調があてはまると感じる面も多々ありました。つまり、日本が仮にさらなる西欧化を進めるとしたら、それがもたらすであろう、あまり心地よくはない帰結(これは私個人の感想で、液状化社会が望ましいと考える日本人もいるとは思います)を見ているかのようでした。 そうなると、仮に日本の社会がさらに液状化した場合、どうすれば良いのだろうと考えるわけです。おそらくいくつかの策はあって、社会にダムを作ることで少なくとも外に溢れ出してしまうのを防ぐ、あるいは川にも流れが緩やかな箇所があって小魚はそのような場所を好むように、液状化した社会の中に流れが緩やかな領域を構築して、社会弱者を守るための場所を作る、あるいは本書でも書かれているように、自身が液状化した社会を満喫してしまう(あたかも荒波を乗りこなすサーファー。これはかなりのバイタリティを必要とするでしょう)、などの選択肢があるのではないかと感じました。欧米ほどではないが、液状化が進んでいる日本、そして日本人にとっても、どう対応すべきかを考えさせられる良書だと思いました。
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難しかった…でもこれを読んだことでいろんな理論がめっちゃくちゃわかりやすくなった気がする!頑張って読んでよかった
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バウマンの本は、いろいろ読んでみたけど。 社会学の本って、いつ読んでも、だから何なんだ?というカンジになるなー。
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