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第五の山 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 2001/06/21 |
JAN | 9784042750048 |
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第五の山
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商品レビュー
4.2
19件のお客様レビュー
自分の人生を生きたい人に力を与えてくれる本。 キリスト教色がつよくて 少し難しくも感じるが困難と再建の物語として 生きるヒントがちりばめられている。 ストーリー… 混乱したイスラエルで イゼベルが王妃に即位すると、 主の信仰(イスラエル信仰)から レバノンの神々への信仰(バ...
自分の人生を生きたい人に力を与えてくれる本。 キリスト教色がつよくて 少し難しくも感じるが困難と再建の物語として 生きるヒントがちりばめられている。 ストーリー… 混乱したイスラエルで イゼベルが王妃に即位すると、 主の信仰(イスラエル信仰)から レバノンの神々への信仰(バアル信仰)に 変えるように迫った。 そんな折、エリヤは天使の言葉をきく。 「イスラエルの神は生きている。 私の言葉が守られない間は、 雨も露も一滴の水も降らないであろう」 この預言を王に伝えると、王妃イゼベルは 改宗に従わない者を処刑し始めた。 エリヤは殺されるはずだったが 弓矢が逸れて助かることに。 逃れた砂漠でどうにか命を繋ぎ 預言者として生きることを覚悟すると また天使の声をきく。 ザレパテに行くようにと。 天使の言葉どおり 信じる神の異なるザレパテ(アクバル)へ行き やもめ女に養われる。 商業国であるアクバルは、いつの日か イゼベルとの高額な交渉材料にできる と考え、エリヤを受け入れる。 しかし、やもめ女の息子が死ぬ。 災いをもたらしたとして 神の火が彼を処罰するように エリヤを第五の山に登らせる。 火がふりかかることはなく 山ではまた、天使の声を聞く。 神の御威光として、 息子を生き返らせる奇跡を授かる。 息子を生き返らせ、市民に受け入れられ アクバルに馴染み暮らしていくが…。 神からの命令、忠実に従うエリヤ。 それに報いるどころか非情な試練。 これを繰り返していく。 この上ない試練を与えられ エリヤはついに神と決別を宣言し 新たな自覚を持って自身の命を生きていく。 感想… 物語を全体を通して描かれるのは ・人生の目的には自らの意志で向き合う ・時には神に挑むことも必要 ・困難は自己の再建のチャンス など。 災害や病や死別など 立ち上がれないほどの困難に 見舞われることは誰しもある。 そこでもう一度 立ち上がる方法を見せてくれる本。 崩壊→再建の際、 自分が生まれ変わるための 新たな名前をつけるというのが すごく印象的だった。 神はあまりに厳しいが、慈愛もまた深い。
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旧約聖書をもとにイスラエルを追われた預言者の苦悩と再生を描いた物語。異教を信ずるイスラエル王妃を非難するような預言をしたために国を追われた預言者が、神に与えられた試練に悩み、苦しみ、時に神を呪いながらも、その試練の意味を知り、自分の意思で自分の人生を生きていく姿勢を勝ち取っていく...
旧約聖書をもとにイスラエルを追われた預言者の苦悩と再生を描いた物語。異教を信ずるイスラエル王妃を非難するような預言をしたために国を追われた預言者が、神に与えられた試練に悩み、苦しみ、時に神を呪いながらも、その試練の意味を知り、自分の意思で自分の人生を生きていく姿勢を勝ち取っていく。 時に理不尽な神の振る舞いを、自然災害と置き換えれば日本人にも気持ちがわかるかもしれない。本作では場面によっては明確に神(主)や天使が姿を現すけれど、姿を現さずに彼の意思を預言者が読み取ろうとする姿、これが宗教の根源かなとも思う。
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旧約聖書に出てくる預言者エリヤの話。パウロ・コエーリョが、彼の想像で物語を膨らませている。神託を受け、アクバルという町を訪れたエリヤ。苦難や絶望を乗り越え、自らの使命を果たそうと奮闘する話。本当にあった話のように、よくできたストーリーである。宗教色の強い小説ではあるが、信仰が必要...
旧約聖書に出てくる預言者エリヤの話。パウロ・コエーリョが、彼の想像で物語を膨らませている。神託を受け、アクバルという町を訪れたエリヤ。苦難や絶望を乗り越え、自らの使命を果たそうと奮闘する話。本当にあった話のように、よくできたストーリーである。宗教色の強い小説ではあるが、信仰が必要かどうかというより、自らの力によって人生を切り拓くことの大切さを教えてくれている。
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