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子どもという価値 少子化時代の女性の心理 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2001/05/25 |
JAN | 9784121015884 |
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子どもという価値
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商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いやー、とても興味深い。 特に男性は子どもって結婚したらそりゃ産むもんだろ、という感じの人多いと思うけど、子ども産むか産まないかというのは女性の心の問題に密接に関わってるっていう、言われてみれば当たり前のことを恥ずかしながら認識した。 ----------- ●いまの日本では子どもの価値というのは当たり前に認められている。親はお金をかけて子どもに良い教育を受けさせようとする。子どもが生まれたら夫婦2人の時間より子どもが優先されるようになる。 でもこんな価値観は実は現代の日本だけ。歴史的にみても子供に投資するようになったのは最近になってから。現代の欧米でも、子どもは親とは違う人格を持った個人として見なされるし子どもが生まれても夫婦中心の生活。 ということで、親にとっての子どもの価値は普遍的なものではなく社会によって規定されるもの。 ●少子という結果は昔も今も変わらない。過程が違うだけ。昔は多産多死少子。今は少産少死少子。 子どもが死ななくなったから「子どもを作る」という発想が出てきた。これは大転換となった。 子どもを作るかどうかを選択することができるようになったから、現代の夫婦は子どもを持つことのメリデメをリストアップして検討することができるようになった。昔は不可抗力でできていたので、デメリットなんて考える余地がなかった。 子どもを授かる発想だった時代には、どうしようもなく受け入れるしかなかったマイナス価値がにわかに意識化し出した。 ●産む性である女性が自分の命の危険をかけて出産し、さらに育児を引き受けてきたという立場への配慮はこれまで乏しかった。リプロダクティブライツの視点から、それがようやく個人の幸福や心に関わる問題と捉えられるようになった。こうした観点抜きで少子化とか子ども作るかどうかとかの議論はすべきでない。 ●膨大な家事量や人生における相対的な長い育児期も消滅した現代、個人化志向の高い妻ほど、結婚満足度が高い。「私は私」「夫婦といえども他人」という意識が強いほど幸せということ。妻であり母であっても1人の個人として生きることが保障された生活に女性の幸せがあるという考え方。 これ男性も同じ。職業一筋の生活に適した論理的理性的、積極的のような特性だけでなく、感受性こまやかさ、協調性思いやりなど、女性的な特性も兼ね備えた人が今日の社会では適応的で自尊感情も高い。 ●専業主婦の方が育児不安は強い。 ●子ども産まない人が増えてるのは職業進出によるものか?そうではない。職業継続により子どもを持たない選択をしているのは都市部に多く、通勤や住宅、育児体制などの劣悪さが原因となってる。仕事をしてるしてないかじゃなくて、働きやすさの方が大事。 ●よその子を褒める叱る文化は日本ではあまりない。フランスでは見られている。このような社会教育というのもすてき。
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男女平等を言う著者の主張は決して過激なものではなく常識的なものであり、たぶん国民の8割は支持するだろうし、もちろん僕も支持する。 だからこそ、恣意的なデータの使い方があるのにはがっかり。 ま、ごく一部なんだけど、一部でそれだと、全部疑わなきゃいけないからなあ。 内容としては、ま...
男女平等を言う著者の主張は決して過激なものではなく常識的なものであり、たぶん国民の8割は支持するだろうし、もちろん僕も支持する。 だからこそ、恣意的なデータの使い方があるのにはがっかり。 ま、ごく一部なんだけど、一部でそれだと、全部疑わなきゃいけないからなあ。 内容としては、まあまっとう。
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2001年発行。子どもを産む、産まないことをめぐる人々の決断、意思、生き甲斐などを通じた子どもの価値、高齢化社会の親子関係の問題、結婚することの意味、家族生活と職業生活の意味などが取りあげられている。
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