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羽の音
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羽の音

大島真寿美(著者)

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羽の音

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 理論社/
発売年月日 2001/05/26
JAN 9784652071984

羽の音

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商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

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2013/02/13

昔図書館で借りました。 たまに思い出して読みたくなります。 静かな雰囲気が何となく好きです。

Posted by ブクログ

2012/08/30

12月。私は登校拒否。姉は出社拒否。 両親の離婚時に独立を宣言し、姉の花保と二人で暮らすようになって3年。高校3年生になった菜生は大学への推薦決定後、学校をさぼりがちになっていく。短大を出て働いている姉まで会社を仮病で休むようになる。 日常生活から外れてしまった二人が、本来の自分...

12月。私は登校拒否。姉は出社拒否。 両親の離婚時に独立を宣言し、姉の花保と二人で暮らすようになって3年。高校3年生になった菜生は大学への推薦決定後、学校をさぼりがちになっていく。短大を出て働いている姉まで会社を仮病で休むようになる。 日常生活から外れてしまった二人が、本来の自分や生きる目的を見つける為に歩みだすまでの1ヶ月の物語。 モラトリアムな浮遊感は伝わってきたが、その分掴み所がない物語だった。登場人物たちを描き切れておらず、物足りなさが残った。著者の他作品を読んで気に入り「これも読んでみよう」と手に取ったが、正直期待はずれだった。残念。

Posted by ブクログ

2010/09/22

『漂う雪が、視界の全面に、虫のようにも、花びらのようにも、もっと意味のない埃かなにかのようにも見え、その向こうにあるはずの空の高さがよくわからなかった。本当に遠近感が狂っている視界なのか、私の、私だけの遠近感が狂っているのか、区別がつけられなかった』 其処かしこで何かが狂ってい...

『漂う雪が、視界の全面に、虫のようにも、花びらのようにも、もっと意味のない埃かなにかのようにも見え、その向こうにあるはずの空の高さがよくわからなかった。本当に遠近感が狂っている視界なのか、私の、私だけの遠近感が狂っているのか、区別がつけられなかった』 其処かしこで何かが狂っているという気配が濃厚にある。しかしそれは気配だけなのだ。その気配の方を見つめたくても、主人公はそちらを見てくれない。柔らかい何かをぎゅっと握らないように、臆病に抱えていることが解る。その抱えているものを見つめ直そうと主人公がすると、周りの喧騒の音量が急に大きくなり、気が紛らわされてしまう。 (ああ、この違和感。身に覚えがある) その、のらりくらりとした感じを煩わしく思う読者もいるかもしれないだろうけれど、自分にとっては、その何も起こらないようでいて実は何か大切なことが起きつつある様の描写が心地よい。 (全ての事は、自分の介入など必要としない。多くの関係性の中で収まる場所を見つけてゆく) 何かが狂っている。自分の理解を越えてしまっている。しかし、狂ってはいるのだけれど、実はそれはきっと当たり前のことに違いない。自分の気付かぬところで全てのことは変化してゆく。そのことに違和感を感じるのは、自分は全ての事を理解しているという思い上がりの裏返し。それが裏返しであるということに気付くまでに辿らなければならない回り道。 (人はそれを、逃避、と呼ぶのかも知れない。そう呼びたい人には呼ばせておけばよい) 何もはっきりした答えがあるわけではなく、ただ時間の掛かる道のりがあるだけ。その過程がごく自然に描かれる。気負う必要など何もないということを改めて思う一冊。

Posted by ブクログ

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