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木村敏著作集(6) 反科学的主体論の歩み 木村敏著作集第6巻
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木村敏著作集(6) 反科学的主体論の歩み 木村敏著作集第6巻

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木村敏著作集(6) 反科学的主体論の歩み 木村敏著作集第6巻

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 弘文堂/
発売年月日 2001/09/30
JAN 9784335610264

木村敏著作集(6)

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2019/09/26

『異常の構造』(1973年、講談社現代新書)『あいだ』(1988年、弘文堂)『心の病理を考える』(1994年、岩波新書)の三作品を収録しています。 『異常の構造』では、「正常」と「異常」の区別をめぐる議論が展開されています。著者は、「正常」という規準が、「異常」を排除することに...

『異常の構造』(1973年、講談社現代新書)『あいだ』(1988年、弘文堂)『心の病理を考える』(1994年、岩波新書)の三作品を収録しています。 『異常の構造』では、「正常」と「異常」の区別をめぐる議論が展開されています。著者は、「正常」という規準が、「異常」を排除することによってしか維持できないと論じています。そのうえで、「正常」による「異常」の排除を、生物がみずからを取り巻く世界を秩序づける生存欲求に見いだしそうとします。さらに、こうした生命の意志そのものは、合理性と非合理性の区別を根本的に超えていると著者は考えており、個体の生存欲求を超えた根源的な無秩序ともいうべき生命の深層へと探求を進めていきます。 『あいだ』は、精神の病についての考察から出発して、われわれが主体として生きていくことの根拠である「生命」そのものへと遡源していく哲学的な議論が展開されています。著者は、そうした「生命一般の根拠」を実体的な「もの」として措定するのではなく、むしろそれはわれわれの意識の能動的な働きを意味する「ノエシス面」とその対象である「ノエマ面」との関係をかたちづくっている原理であり、「メタノエシス的原理」として理解しなければならないと主張します。そして、このような原理が自己と他者との「あいだ」として機能することを論じています。 『心の病理を考える』は、著者自身の精神病理学の変遷をたどった本です。人間の「生き方」に定位して精神病理の現象を考察する「現象学的アプローチ」を採用する著者は、こうした立場がどのようにして築きあげられてきたのかということを、精神病理学の歴史と著者みずからの遍歴をたどりながら明らかにしています。そこで著者は、生物がたえず環境との緊張関係を乗り越えつつ両者の相即関係を維持しつづけているという洞察に基づいて生命一般の「主体」を根幹に据えたヴァイツゼッカーや、その影響を受けたテレンバッハやブランケンブルクらを高く評価し、著者自身も実存主義的な立場から生命論的な立場へと理論的な深化を推し進めようとしています。著者は、個体の有限の生命である「ビオス」と、個々の「ビオス」を実現させる連続する「ゾーエー」を区別し、両者の「あいだ」ないし「裂隙」がわれわれによって主体的に生きられているアクチュアリティを生み出すと論じています。

Posted by ブクログ

2010/04/20

『異常の構造』(1973)(現代と異常;異常の意味;常識の意味 ほか) 『あいだ』(1988)(生命の根拠への関わり;主体と転機;音楽のノエシス面とノエマ面 ほか) 『心の病理を考える』(1994)(こころを病むとはどういうことか;精神病理学の歩み;精神病の本質をさぐる ほか)

Posted by ブクログ

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