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知の教科書ウォーラーステイン 講談社選書メチエ222
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2001/09/10 |
| JAN | 9784062582223 |
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知の教科書ウォーラーステイン
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講談社選書メチエ ウォーラーステイン 世界システム論の解説本 世界システム論は、世界の経済や政治の中から一元的な構造を見出し、世界の不平等の原因を探ろうとした社会科学 対アジア、対イスラムといった二項対立的な西洋の歴史観と少し異なる視点は魅力的だが、「世界」と言い...
講談社選書メチエ ウォーラーステイン 世界システム論の解説本 世界システム論は、世界の経済や政治の中から一元的な構造を見出し、世界の不平等の原因を探ろうとした社会科学 対アジア、対イスラムといった二項対立的な西洋の歴史観と少し異なる視点は魅力的だが、「世界」と言いながら、ヨーロッパしか見ていない点は 人類史としては 物足りない。世界システムを「中核」と「周辺」の分業体制としている結論は 同じ系譜にも感じる 資本主義と帝国主義を区別して、この二つを世界システムとして捉えている。近代の植民地政策を「世界経済を 世界帝国に転換させ、世界システムの支配者を目指したもの」としているのは、なるほどと思う アメリカのヘゲモニーが衰退過程にある現代において、世界システム論の結論は「システム全体の変革」にあるようが、具体策があったら読んでみたい 世界システム論における不平等 *世界の不平等は、世界経済全体のなかでの個々の主体の位置と関係による *資本主義世界経済としての近代世界システムは、不平等を拡大する傾向を持ち、システム外にあるものを内部に取り込んで、不平等の行き先を縁辺へ送り出さなければならない *不平等の行く先には限界があるので、システムの転換を余儀なくされる 世界システムは「世界帝国」と「世界経済」に分類 世界帝国 *世界システム全体が政治的に統合〜古代の諸帝国などが典型 *再分配的・貢納制的な生産様式に基づく実体 *軍事的・官僚的な支配層に余剰の一部が充当される 世界経済 *資本制的生産様式に基づく実体 *近代の西ヨーロッパを中核とした資本主義的な世界システムは、世界経済の典型 ヘゲモニー国家〜生産、流通、金融の三層すべてにおいて特定の国の優位が確立した状態 *17世紀のオランダ *19世紀のイギリス *二次大戦後ヴェトナム戦争までのアメリカ 面白かった論考 *脇村孝平 氏のAGフランク 「リオリエント」のウォーラーステイン 批判を妥当性ありとした論考 *山下範久 氏の戦後の日本経済をウォーラーステインの長期波動分析とヘゲモニー交替から説明した論考 長期波動の下降局面において東アジアが経済発展したのは *上昇局面において、東アジアが相対的により多く、パイの拡大の恩恵を得ていたこと *日本経済が東アジアの経済活動の重心として機能するだけの蓄積を持っていたこと 下降局面における経済発展は、生産活動の配置転換によるもの〜既存地域においては十分な利潤率が得られなくなった産業を周辺地域に移転することで生じるもの
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◆世界史における一国中心史観と西欧中心史観を超克し、多面的な関係性と、多様な連関事項を踏まえたウォーラーステイン「世界システム論」の紹介本。世界史史観に関するパラダイム・チェンジの凄みの一端を垣間見れる◆ 2001年刊行。 60年代後半から90年代にかけ、徐々に思索を温め...
◆世界史における一国中心史観と西欧中心史観を超克し、多面的な関係性と、多様な連関事項を踏まえたウォーラーステイン「世界システム論」の紹介本。世界史史観に関するパラダイム・チェンジの凄みの一端を垣間見れる◆ 2001年刊行。 60年代後半から90年代にかけ、徐々に思索を温め、革新的国家関係論・世界史史観を展開したウォーラーステイン。 それは、一国史観を超え、500年以上にわたる近代資本主義を諸地域の連関性から捉えんとした「世界システム論」であるが、西欧中心史観の超克を意図した「世界システム論」は、高度成長と経済大国化した80年代日本に些か歪な形で、本旨を掴まえ損ねたまま流入した。 もっとも、本書刊行時には、「世界システム論」の本旨の誤読も相当修正され、それが齎す、社会科学・人文科学の各領域への巨大なインパクトを反映し、その分析解読、あるいは批判、さらに個別事象への適否如何の議論も進んでいる。 本書は、そのウォーラーステインの理論形成に影響を与えた先人研究、自身の研究内容、理論形成の歩みや人物像を平明に開陳するとともに、幾つかのキーワードの解説、さらにオランダ・ヘゲモニー論、レーニン的帝国主義論の超克の模様、交易史論やアパルトヘイト等の個別問題への「世界システム論」の導入を見ることで、「世界システム論」の概括的理解を進めんと試みる書である。 そして著者は、ウォーラーステインの愛弟子、あるいはウォーラーステインの主著の邦訳者らであることから、理論的な側面のみならず、ウォーラーステインの為人への言及や回顧譚も叙述されている。 さて、本書において第一に印象的なのは、近代史あるいは近代国家関係史における個別問題への影響を看取できる点だ。 本書の著者の一人である川北氏著書「砂糖の世界史」の如く、影響丸判りの書も存在する。さらには、砂糖以外の一次産物や、貴金属を基軸とした世界関係史など、これまで数多く刊行され、個人的にもそのうちの幾つかは読破してきた著作に対して、この「世界システム論」の影響をまざまざと感じさせる。 実際、本書の中にも、批判的部分も含まれるとはいえ、個別具体的な交易・外交関係史に筆が及んだ論考もある。 その上で、このシステム論が、➀社会学、➁マルクスの著作・理論、➂アナール学派の強い影響下と批判的な継承という面があったことも見逃せない。 殊に➂だ。実証性と非政治性という観点の継受と、非近代における世界帝国論によるアナール学派の超克という点が印象的である。 さらに言えば、ウォーラーステイン個人史、あるいは彼の思索の画期として、1968年の革命的世界動乱と1989年冷戦終結とがあるとの指摘は印象深い。 後者は兎も角、前者がそれほど影響していたとは…。 もとより、魅力的な発想。ダイナミックな指摘を見て、ウォーラーステイン「世界システム論」に感じ入る部分が多かったことは間違いない。それは個々具体的な批判部分の存在とは全く別である。 紹介本なのに撃たれたなぁと感じる上、いずれははやり、長大な主著「近代世界システム」に手を出すべきなんだろうなぁと感じた読後感であった。 ◆著者川北稔(大阪大学大学院文学研究科教授/イギリス史・世界システム論)の担当は、 ➀ キーワード解説で、ヘゲモニー概論、帝国と世界経済、中核と周辺の他、 ➁ プロローグ ➂ エピローグ。 同山下範久(北海道大学大学院文学研究科助教授/歴史社会学・世界システム論)は、 ➀ ウォーラーステインの生い立ちと思想 ➁ キーワード解説で、反システム運動と長期波動 ➂ 世界システム論の現代日本における受容 を担当した。 同玉木俊明(京都産業大学経済学部助教授/西洋経済史)は、オランダ・ヘゲモニー論を。 同平田雅博(青山学院大学文学部教授/英国近代史)は、帝国主義を。 同堀内隆行(京都大学大学院文学科博士後期課程)は、南アのアパルトヘイト論を。 同脇村孝平(大阪市立大学大学院経済学研究科教授/近代インド社会経済史)は、近代インド洋世界交易論 をそれぞれ担当した。 なお、ウォーラーステインの著作レビューとして、川北の他、 坂本優一郎(京都大学人文科学研究所助手/英国経済史)、 宮崎章(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程) が担当している。
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現在起きている危機は何なのか、ということを長期の歴史的なパースペクティブのなかで考えたいと思い、まずブローデルの入門書を読み、ついでウォーラーステインの入門書を読んでみる。 ウォーラーステインの"modern world system"は、興味を持ったとき...
現在起きている危機は何なのか、ということを長期の歴史的なパースペクティブのなかで考えたいと思い、まずブローデルの入門書を読み、ついでウォーラーステインの入門書を読んでみる。 ウォーラーステインの"modern world system"は、興味を持ったときには、翻訳は一巻目しかでていなかったので、原書で読もうと思い、3冊目まで原書でもっている。 が、パラパラ眺める以上に読んでいない。最近、調べてみれば、全部、翻訳されているではないか。 今、まさに読みたいと思うものの、今さら翻訳書を買うのも悔しいので、原書をあきらめて、入門書ですますことにして、手に取ってみたという次第。 基本的には、すごく分かりやすい。特に、最初の「人と思想」の紹介が実に分かりやすいというか、パーソナルな感じが出ていて、読んでて楽しい。ここがまず、この本の魅力だろう。 あと、面白いところは、ウォーラーステインを多面的に、かつ批判的に、その理論の射程を試すパーツ。ここは、単なる入門書を超えつつ、多面的な理解に導いてくれる。 一方、このパーツが半分くらいを占めているのは入門書としてはどうかなとも思う。もうすこし、ウォーラーステインを丁寧に紹介したうえで、最後の方で、その後の展開みたいな感じででてきても良かったのかなと思った。 著者達の思いは、この本を読んで、ウォーラーステインを実際に読者が読む事なんだろうけど、こういう評論的なものを読んでしまうと、なんか分かってしまって、「乗り越えちゃった」気になるんだよなー。
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