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ロールプレイングワールド EXノベルズ
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ロールプレイングワールド EXノベルズ

竹内真流太(著者)

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ロールプレイングワールド EXノベルズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 エニックス/
発売年月日 2001/06/08
JAN 9784757504592

ロールプレイングワールド

¥220

商品レビュー

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2011/01/21
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メクルムという世界観は好き。 ゲームの世界をテーマパークとして再現するだけでなく、表現活動の発信基地としての機能をもたせているのは非常に夢がある。この仕組みを発明しただけでも素晴らしいと思うのだけど…、残念なことに前者が大きく足を引っ張っている。 一言でいうと、基本はテーマパークのくせにあらゆるアトラクションが魅力的でない。 剣と魔法の世界とか言っておきながら、闘技場でやることといえばウレタンの棒で叩き合うこと。魔法もあるにはあるが、一部の場所以外では何の演出もなくただ体力が回復したり減ったりと実にそっけない。 第二部でバンドメンバーが挑んだ、音楽の試験会場として用意されたアトラクションも微妙。手一本でできるリズムテストと、事前相談OK・間違えてもOKの音感テスト。――試験だから面白みは要らないのかもしれないが、神殿ふうの建物ひとつ建てておいてこのテキトーさはないだろう。その次のお題が初見の譜面でセッションというのもふざけてる。 これら全て、第三部の主人公であるテーマパークの企画開発担当者のスランプの現れととれなくもないが…、メクルムを訪れる客の大半はアトラクションで遊ぶことが目的のはずだ。それが軒並みつまんなそうっていうのは、人気テーマパークとしての説得力に欠ける。 アトラクションは物語の肝の部分に登場することが多い。そのたびに盛り上がりを冷やされてしまうので、本当に邪魔だ。 アトラクションを出さないとメクルムのメクルムらしさが出ないと考えていたのかもしれないが、そんなことしなくてもメクルムは十分個性的な輝きを放っていた。 そもそも、作者が描きたいのはテーマパークではなく表現活動の場としてのメクルムじゃなかったか。人間をより魅力的に見せるためのメクルムじゃなかったか。なのに、アトラクションが出るたびに主役を譲るような形になるのはどうも解せなかった。しかもそのアトラクションは、役者として凄まじく大根なのだ。 登場人物の青春模様や切磋琢磨の風景は読んでいて楽しく、楽器演奏の描写も、技術面に多少の不自然さはあるものの読んでいて気持ちのよいものだった。 本当、もったいない作品だと思う。

Posted by ブクログ

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