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学校臨床における家族への支援 家族心理学年報19
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学校臨床における家族への支援 家族心理学年報19

日本家族心理学会(編者)

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学校臨床における家族への支援 家族心理学年報19

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 金子書房/
発売年月日 2001/06/05
JAN 9784760822980

学校臨床における家族への支援

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2013/03/25

 「教育不振と教育依存の時代」で著者の広田氏がこのようなことを言っている。「今ほど既存の教育システムの全てを駄目だ駄目だの大合唱で包囲している時代はない。そして、今ほどその教育システムへ”過度”に期待されている時代はない」  この本は、現在の私達の社会が抱えている、いじめ、不...

 「教育不振と教育依存の時代」で著者の広田氏がこのようなことを言っている。「今ほど既存の教育システムの全てを駄目だ駄目だの大合唱で包囲している時代はない。そして、今ほどその教育システムへ”過度”に期待されている時代はない」  この本は、現在の私達の社会が抱えている、いじめ、不登校、児童虐待、ひきこもり等の問題を抱える家庭に、学校教育としてどのような支援ができるのか、すべきかを論じている。  家族との連繋、信頼感の醸成、地域との円滑な関係等々前提となる事柄が様々にあるが、それらを、いつどのようにしてやれると言うのだろうか。  今、小学校の担任は、少人数指導等の導入で殆ど空き時間がない。午前中の職員室は、教員がほとんどいない。ときには、管理職さえもいない。学級事務や採点等成績処理は授業後か自宅へ持ち帰っての仕事となる。家庭や地域との連繋となると、夜間・休日しかないのだ。そして、夜間・休日にそれらの仕事を命ずる権限を管理職は持ち合わせていない。  たとえ素晴らしい方法でも、現場で導入できなければ画餅にすぎない。  唯一の希望は、P.82からの山下氏の論文「スクールソーシャルワークの技法に学ぶ」で提案されているSSW(School Social Work)の導入である。従来の「話を聞き共感する」だけの対応でなく、家族が抱えた問題に「一緒に解決策を探していく」という積極的な家庭支援策となるからだ。  また、P.69からの四方氏の論文「児童虐待対応における家族支援」にある「虐待を疑われたときの学校場面での家族援助の基本姿勢」では、12の項目を挙げている。迅速さ、慎重さ、しなやかさ、根気強さ等が同時に求められるということだ。  現在の学校現場では、一つ一つを実行に移すにはかなりハードルが高い。しかし「できない」では済まされないだろう。「できる」日が来たときのために一読を勧めたい。

Posted by ブクログ

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