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南洋通信 中公文庫BIBLIO20世紀
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2001/09/25 |
JAN | 9784122039001 |
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南洋通信
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
これほど有名な作家が、このような体験をしているとは思っても見なかった・戦前日本の委任統治下にあった南洋諸島見聞録。なお、日米開戦直前の赴任だが戦争関係の内容は少ない。
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教科書に乗っていた神経質そうな顔と病気で夭逝したことからなんとなくつんつんした人を想像していた。 でも、収録されている書簡は奥さんや子供たちに対する愛情を感じるものばかりだ。 タカ助、という呼び方 何度も繰り返している「とにかくは無理だけはするなという言葉 痩せたようだけど、ま...
教科書に乗っていた神経質そうな顔と病気で夭逝したことからなんとなくつんつんした人を想像していた。 でも、収録されている書簡は奥さんや子供たちに対する愛情を感じるものばかりだ。 タカ助、という呼び方 何度も繰り返している「とにかくは無理だけはするなという言葉 痩せたようだけど、また太っておくれという言葉 奥さんと本当に好きあっていたんだなあというのがよく分かる。 奥さんへの手紙の口調は漫画版サザエさんのマスオさんを思わせる。 バナナがない南洋なんて何の意味もない、とか 肉ばかり食べちゃったとかいちいち可愛い。 デング熱にかかった時の奥さんに甘えたような手紙の後に 父親にかっちりした手紙を書いているギャップも。 奥さんに、子どもたちに会いたいと書いてこの仕事を辞して すぐに亡くなってしまったと知って哀しくなった。 お子さんたちの成長を見たかったろうにな。 南洋というと戦時中の水木しげるの本での描写で読んだことがあるのみだったけど、 おおよそ印象は似たようなものかな。 ただ、当時は大東亜共栄圏というものをここまで広げる算段だったということは知らなかったので驚いた。
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「山月記」の人、としてしか認識してなかったのだが、南洋に赴任していたことなど初めて知って、中島敦の別の面を垣間見た一冊。 子ども達へ宛てた書簡がとても優しく、また彼の夭折を知っている者から見ればとても切ない。 南の温い風や植物のむせ返るような香りが感じられるような小説も趣がある。
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