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大いなる西部劇
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大いなる西部劇

逢坂剛(著者), 川本三郎(著者)

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大いなる西部劇

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新書館
発売年月日 2001/05/25
JAN 9784403210754

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2013/03/11

この本は亡き瀬戸川猛資氏に捧げられている。両氏と瀬戸川氏は、西部劇の話をし出したらとまらないという共通点を持っていた。某新聞の書評委員会の忘年会で顔を合わした三人は、二次会でも延々と西部劇の話をし続けた。時にはこの本の装幀を担当している和田誠氏もまじえて。 ところが、その折の話...

この本は亡き瀬戸川猛資氏に捧げられている。両氏と瀬戸川氏は、西部劇の話をし出したらとまらないという共通点を持っていた。某新聞の書評委員会の忘年会で顔を合わした三人は、二次会でも延々と西部劇の話をし続けた。時にはこの本の装幀を担当している和田誠氏もまじえて。 ところが、その折の話は録音されておらず、本になることもなかった。もったいない話である。この二人に瀬戸川氏が加わっていれば、対談はもっと深まりと広がりを見せたであろうことはまずまちがいない。それは誰より両氏がいちばんよく知っている。この対談が瀬戸川氏の思い出から始まるにはそれだけの意味がある。対談中頻繁に瀬戸川氏の名前が出るのは、西部劇に対する氏の視点を両氏が尊重し、愛しているからである。この対談は、いうならば、今は亡き友人も交えた鼎談になっているのだ。 彼らよりかなり後に生まれた私は、ここで語られている西部劇のほとんどを劇場で見たことがない。その多くを吹き替え番のテレビで見ていることになる。劇場で見た最初の西部劇はグレン・フォードとヘンリー・フォンダが年老いたカウボーイに扮した映画だったが、何かの映画と二本立て上映されていたのだろう、題名さえ覚えていない。それでも好きか嫌いかと聞かれれば、西部劇は好きだ。取り上げられている作品も有名なものはほとんど見ている。 西部劇の魅力とはいったい何だろうか。瀬戸川氏は「一対一の正々堂々たる決闘にある」という。川本氏は「ヒーローがたった一人で敵と戦う個人性」をあげる。しかし、それらは、西部劇に限ったことではない。孤独なヒーローが最強の敵を相手に戦うというのは古今東西、どんな物語にだって当てはまる筋立てではないか。だからこそ、黒澤の『七人の侍』や『用心棒』が、西部劇にリメイクされるのである。 答えは単純かもしれないが「場所」ではないのだろうか。『シェーン』の雪をかぶった山の見えるワイオミングでも、ジョン・フォードが『駅馬車』のロケ地に選んだモニュメントバレーの見えるアリゾナの砂漠でもいい。荒々しさとともにまだ拓かれていない土地の持つみずみずしさが、それらの土地にはある。歴史を誇るヨーロッパにはない若さがそこには息づいていた。 土地に対する剥き出しの欲望や、それを手にするための力と力のぶつかり合い、名誉をかけた果たし合いなど、西部劇を構成する物語の構造はシンプルである。物語の始まりは神話だというが、西部という未開の土地はそういう意味で神話の舞台に最適であった。そういえば、茫漠たる大平原や砂漠を疾駆するのは、下半身は馬、上半身は人のケンタウロスそのものではなかったか。

Posted by ブクログ

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