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敗北を抱きしめて(下) 第二次大戦後の日本人
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敗北を抱きしめて(下) 第二次大戦後の日本人

ジョンダワー(著者), 三浦陽一(訳者), 高杉忠明(訳者), 田代泰子(訳者)

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敗北を抱きしめて(下) 第二次大戦後の日本人

定価 ¥2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2001/05/30
JAN 9784000244039

敗北を抱きしめて(下)

¥385

商品レビュー

4.3

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2024/06/26

戦後、アメリカによって国の根幹部分である憲法の改正がどのように行われたのかが詳細に記載されています。日本側の案は完全否定され、今の民主主義に基づく日本国憲法が制定されました。これにより、それまでの封建的な考えが一掃されたのです。 しかし、それが押し付けられたものであることがいけな...

戦後、アメリカによって国の根幹部分である憲法の改正がどのように行われたのかが詳細に記載されています。日本側の案は完全否定され、今の民主主義に基づく日本国憲法が制定されました。これにより、それまでの封建的な考えが一掃されたのです。 しかし、それが押し付けられたものであることがいけなかったのか、今でも世界からは遅れた男女差別などの考え方が蔓延っています。封建主義的な考え方の人が未だに多いということでしょうか。 また、戦争の最高責任者である天皇が裁判にすらかけられていません。これは、アメリカの方針によるもので、そうすることで、戦後の日本を統治しやすくするという考えがあったようです。 憲法が改正され、民主主義により国を統治するようにはなりましたが、民主主義だけでは食べていけません。ここで、朝鮮戦争による特需があり、経済的に復興できたのはラッキーでした。戦犯者を復帰させ、官僚機構を絶大なものとすることもプラスに作用しました。 憲法9条により、経済に特化したのも大きいようです。また、この9条により日本は戦争に参加出来ないのも良かったと思います。但し、湾岸戦争ではお金だけ出して自衛隊を派遣しなかったことが、国際的に認められなかったのは皮肉です。 この本を読んで、日本がどのようにして現在の姿になったのかがよく分かり、大変勉強になりました。ちょっと長いけど、この本はおすすめです。

Posted by ブクログ

2023/04/03

敗戦後の切実な民衆の生活状況から屈折した思い、変わらない日本人、指導者の性質、日米合作による戦後の日本らしさの形成など、占領期の日本について鮮やかに記した一冊。 個人的にはこの時代を生きた祖母が元気で話を聞ける時にこの本を読んで、もっともっと話を聞きたかったと激しく後悔した。 新...

敗戦後の切実な民衆の生活状況から屈折した思い、変わらない日本人、指導者の性質、日米合作による戦後の日本らしさの形成など、占領期の日本について鮮やかに記した一冊。 個人的にはこの時代を生きた祖母が元気で話を聞ける時にこの本を読んで、もっともっと話を聞きたかったと激しく後悔した。 新しくはないが是非読む価値がある本であると言える。

Posted by ブクログ

2022/03/26

ジョンダワー 「敗北を抱きしめて 下巻」 戦後の日本民主主義、東京裁判、経済復興について論じた本 西洋中心主義的な文体に 東洋に対する差別意識を随所に感じるが、混乱した日本において、短期間で 国家元首を象徴化し、軍を解体し非軍事化を図ったアメリカの民主主義移行手法は 見事だ...

ジョンダワー 「敗北を抱きしめて 下巻」 戦後の日本民主主義、東京裁判、経済復興について論じた本 西洋中心主義的な文体に 東洋に対する差別意識を随所に感じるが、混乱した日本において、短期間で 国家元首を象徴化し、軍を解体し非軍事化を図ったアメリカの民主主義移行手法は 見事だと思う(しかも 日本国民の反感なしに) アメリカが 広島や長崎へ原爆を落とした理由は、アジアに「人道に対する罪」を犯した制裁という論調だが、東京裁判において その「人道に対する罪」に対する訴追が一つもない理由がわからなかった 日本と並存してアジアを植民地支配していたアメリカやイギリス、捕虜に対して残虐行為を繰り返したソ連が、東京裁判において、日本を「平和に対する罪」を犯したとして訴追しているのだから、「勝てば官軍、負ければ賊軍」そのものに思う。戦争には 正義や公正はない 三人の吉田が印象に残る *自衛戦争すら放棄する立場をとった吉田茂 *戦友たちの生きた記録を文学として遺した吉田満 *目的の純粋さと悲劇的犠牲の象徴である吉田松陰 パル判事「アジアの戦争でナチスによる虐殺に匹敵するのは、アメリカによる原爆投下のみである」 エピローグの「経済成長によって〜日本は 束の間の大国となった」には著者の悪意を感じる 天皇の戦争責任を回避して 日本の種を守りたい軍部と、軍部を解体するために天皇を利用したい占領軍の利害が一致し、軍部に戦争責任を負わせ、天皇を平和主義にして、天皇制民主主義を建設するというシナリオ

Posted by ブクログ

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