ブルース・リーと一〇一匹ドラゴン大行進！ 映画秘宝コレクション15

映画秘宝編集部(編者)

• 販売会社／発売会社: 洋泉社
• 発売年月日: 2001/06/18
• JAN: 9784896915396

商品レビュー

2021/05/07

北欧雑貨市に行ったはずなのに、すみっこにあった古本の露店になぜかあり、購入した。（手に取ったら、シャイな雰囲気の店主さんが、「500円でいいよ」と恥ずかしそうにビニール袋を出してきて断れなかった。ちなみに北欧とは無関係。）

特にブルース・リーが好きなわけではないが全体が作品と俳優たちに対する愛が覆っているような本。さすが映画秘宝。映画ほとんど見たことがない私が読んでも面白かった。
とりあえず、一番面白かったのは
「いんちきブルース・リー、ひと山百円」という、香港で「もどき映画」の海賊版を集めるという趣味にめざめたという職業雑誌編集者の浜松克樹氏の記事。香港から、アメリカ、そしてアジアへと広がる蒐集ぶりと、世界の映画のなかに現れるブルース・リーのイメージが面白い。
執筆者紹介によれば、氏はほかに英語挿絵絵本などの収集家でもあるようだ。本好きの香りもするし、心から楽しんでいる様子が文章から窺える。
ほかにも色々あるが、実際に共演した俳優にインタビューした「ブルース・リーに蹴られた男　橋本力」や、香港功夫映画前夜に世界を席巻した「座頭市」との関係に着目した「勝新と小龍を中心に世界は回っている」なども興味深かった。
「座頭市」のカット割りやカメラワークが功夫も含む武侠映画に影響をどのように与えているかを少ないページでテンポよく書いた後者は読みごたえがあった。

日本の映画についても、あまりその歴史について考えたことがなかったので、楽しく読んだ。

2013/07/05

映画秘宝編集。
ブルースリーについて様々な方が、
それぞれの思いをぶつけておられます。
後半はブルースリー以後の
アクション映画の話が多いです。