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地ひらく 石原莞爾と昭和の夢
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2001/09/30 |
JAN | 9784163577807 |
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地ひらく
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地ひらく―石原莞爾と昭和の夢 (和書)2010年01月02日 23:20 2001 文芸春秋 福田 和也 石原莞爾「最終戦争論・戦争史大観」を読み「石原莞爾全集」を古本屋で買ってしまった関係で、石原莞爾の著書以外にこの人がどのような人物なのか評伝のようなものを読んでみたくなったので丁度良かったと思います。佐高信「黄沙の楽土―石原莞爾と日本人が見た夢」も合わせて読んで、石原莞爾崇拝者とそれから距離を置いて見る者との好対照の本を読めて疑問点などが明確になりました。
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全780ページくらい。読了しました。 石原莞爾...その名前だけで「おら、ワクワクするぞ!」って人もネガティブなイメージを持つ人も多い人でしょうけど。 その評伝を読み終わりました。 明治〜大正〜昭和の激動を生き抜いた戦略家・思想家の生涯であります。 日露戦争時に幼年学校に育ち、関東大震災で殺された大杉栄と知り合いで、大杉栄を殺した甘粕正彦とも親交があったり…。 満州事変、満州国建国、国際連盟脱退、226事件、支那事変、東京国際軍事法廷と歴史の表舞台を歩いた人ですね。 よっちんもこれまで「石原莞爾」という人はイメージでしか理解していなくて….この評伝を読んではじめてにその時代を考えながら「石原莞爾」という稀有な(あえていわせていただくなら)英雄の生涯を通してあの時代を透かし見ることができました。 まったく無駄な仮定だけれども「石原莞爾」クラスの戦略家がもう4,5人いたら昭和の歴史も変わっていたのでは?とおもいます。 日本人として忘れてはいけないことをひとつ学んだのは 第一次世界大戦後のベルサイユ条約会議において、日本は人種差別撤廃を世界史上初めて掲げ提案した国となった。しかしこの日本の人種差別撤廃提案は、アメリカを中心とする反対によって葬り去られた。 「五族協和」満州国においてどの程度のリアリティがあったのか今や、時間と主義・主張のバイアスがかかっていて正確には判断できないけれどもしスローガンどおりならばやはり「石原莞爾」はとてつもない巨人だといえるのではないか?と思います。 一瞬にして張学良を沈黙行動不能にさせた戦略は後人の追随を許さないと思います。 日露戦争での乃木希典の愚策から学び、ノモンハン戦争から謙虚に反省をし、石原莞爾という稀代の戦略家の踏襲をしないで、「兵站」ということを大事にしえたら昭和から今に至る歴史は違ったものになったのではと愚考するよっちんであります。 今の時代からすると「世界最終戦争」という考え方はチャンチャラおかしいものかもしれませんが共産主義と資本主義と有色人種國家というカテゴライズしかない時代から俯瞰してみると充分ありえるのではと思います。 でもこの本、少年が読むとよくないです。 山口二矢的人間(浅沼稲次郎暗殺事件)的なことが多発しそうです。 暴発するおそれのない枯れた老人が読むべき書です。
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石原莞爾と昭和の夢、まさにタイトルまんまの内容だった。戦争のことだけでなく、この頃の世界情勢や日本の世論などを交えながら書いてあるのでこの頃の日本の状況がよく分かった。 昭和の夢とうたうだけあって幾分感傷的ではあったけれど、作者が精一杯公正な立場から昭和を、太平洋戦争を見ようとし...
石原莞爾と昭和の夢、まさにタイトルまんまの内容だった。戦争のことだけでなく、この頃の世界情勢や日本の世論などを交えながら書いてあるのでこの頃の日本の状況がよく分かった。 昭和の夢とうたうだけあって幾分感傷的ではあったけれど、作者が精一杯公正な立場から昭和を、太平洋戦争を見ようとしているのが文章から伝わってきた。ただ、日露戦争の件では『坂の上の雲』ファンの私にとって素直にうなずけない箇所があった。
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