アメリカのユダヤ人

チャールズ・E.シルバーマン(著者), 武田尚子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 明石書店/
• 発売年月日: 2001/09/20
• JAN: 9784750314600

商品レビュー

2015/05/17

アメリカでのユダヤ人口は1818年の推定3,000人から1840年には15,000人へと飛躍し、その後10年の間には3倍以上の5万人に、さらに1850年代には再び3倍の15万人とあなった 。1820年代からのドイツとーストリア・ハンガリー帝国の商業上の厳しい不況が次第に熾烈になる反ユダヤ感情と結合して、ユダヤ人を集団として中部ヨーロッパから追い出す動きになっていった。そのため多くがアメリカへやってきた。ドイツ系ユダヤ人は、国中に散らばったことで、アメリカ文化に溶けこむことが容易になった。
1870年、東欧系ユダヤ人の入植が始まった時には、アメリカのユダヤ人は人口の0.4パーセントに当たり17万人にすぎなかった。その後水門が開かれ、1900年までには米国移民の20パーセント以上をユダヤ人が占めるようになった 。
1900年までにアメリカのユダヤ人口は100万人の大台を超えた。1920年の半ばに新移民排斥法が発行するまでに、アメリカには全人口の3.5パーセントを占める400万人以上のユダヤ人が存在していた 。

ユダヤ人を「アメリカにとって脅威」であると見た人口比は1940年の17パーセントから1944年には24パーセントに増えた。またこの年、ドイツ人および日系アメリカ人を脅威と見たものは、それぞれ6パーセントと9パーセントにすぎなかった 。