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凍りつく心臓 講談社文庫
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凍りつく心臓 講談社文庫

ウィリアム・K.クルーガー(著者), 野口百合子(訳者)

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凍りつく心臓 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2001/09/15
JAN 9784062732604

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凍りつく心臓

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商品レビュー

3.8

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2022/02/24

ミネソタ州アイアン湖畔の小さな町オーロラ。寒気凛冽たる広大な森と湖沼の地で、先住民と白人住民との間の文化と歴史をめぐる根深い対立が渦巻くなか、 アニシナアベ族の血をひく元保安官コーク・オコナ-は、老判事の事故死に不審を抱き、非合法な捜査に手を染めることに。 弁護士ジョ-(コークと...

ミネソタ州アイアン湖畔の小さな町オーロラ。寒気凛冽たる広大な森と湖沼の地で、先住民と白人住民との間の文化と歴史をめぐる根深い対立が渦巻くなか、 アニシナアベ族の血をひく元保安官コーク・オコナ-は、老判事の事故死に不審を抱き、非合法な捜査に手を染めることに。 弁護士ジョ-(コークと別居中の妻)、大統領選への野望を抱く上院議員(死亡した老判事の息子)、コークの後任保安官、先住民の老占い師、伝道所の神父らが絡み合い衝撃の結末が...。氷の心臓をもつ森の魔物<ウィンディゴ>が襲いかかる、迫真のハ-ドボイルド。

Posted by ブクログ

2019/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2019.09.23 読了。 海外小説だけあって、舞台の想像がしにくいところはあるが、多分訳者さんのおかげなのか、とても読みやすい。 新しめの翻訳作品っていうのもあるんだろうね。 この話の舞台的にはクリスマスシーズンなので、YouTubeで冬Jazzとか、クライマックスはクリスマスソング聴きながら読んだ。 冬に読んだ方がより雰囲気良いと思う。 ハードボイルド、って書いているけど、そんな堅い雰囲気ではないかな。 登場人物は多いかと思って自分でリスト作って、名前・職業・その他を確認しながら読んだので、理解しやすかった。というかそんなに多くはないのでそんなガチガチに管理する必要は無かったかも。 お約束な二転三転や、まさかそこでも殺人起きちゃうのか、っていう悲しい別れがあるので程よいエンタメ作品。 しょっぱなから主人公の妻じゃなくて、愛人が出てきちゃうのは驚いた。 とりあえず5作目までは確保したのでこれから読んでいく。 ページ数500Pくらいだけど、思ったより読みやすい。 体感だと村上春樹作品の上・下巻丸々読むよりは分量少ない気がする。 あと、このシリーズのタイトルが??? 原題『Iron Lake』、舞台の地名だと意味が分からないからなのかね。 『凍りつく心臓』はまだ格好良いと思う。 他の作品はなんか堅いよね、って感じ。

Posted by ブクログ

2016/10/24

元保安官コーク・オコナーを主人公とする1998年発表の第1作。実に十数年を費やして上梓した処女作というだけあって、クルーガーの創作に懸ける意気込みが伝わる力作だ。しかし、三人称一視点ではなく、場面によって他の登場人物へと描写が流れるため、ハードボイルドのテイストはかなり弱められて...

元保安官コーク・オコナーを主人公とする1998年発表の第1作。実に十数年を費やして上梓した処女作というだけあって、クルーガーの創作に懸ける意気込みが伝わる力作だ。しかし、三人称一視点ではなく、場面によって他の登場人物へと描写が流れるため、ハードボイルドのテイストはかなり弱められている。マイクル・コナリーのボッシュシリーズがハードボイルドたる所以は、ヒーローの一視点にブレが無いからで、自ずと物語の骨格において強度が高まる。視点が移るということは、時に構成に乱れを生じさせ、緊張感を途切れさせてしまう。本作は、ネイティブアメリカンとの共存関係の上に成り立つ街を舞台に、陰惨な事件を追っていくものだが、入り組んだプロットを視点の揺らぎが更に混乱させてしまっている。とはいえ、謎の真相自体は単純で、黒幕の正体も捻りが無い。だが、単なるエピソードと伏線となる部分の描き分けが不明瞭なため、読んでいる最中はもどかしさを感じた。主人公と子どもたちとのふれあいなど心に残るシーンがあるだけに、もっとストレートに全体を削ぎ落としていけば、より厚味が出たのではないか。ラストシーンの惜別は、やや身勝手な印象。次作に期待する。

Posted by ブクログ

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