![世界地図で読む五大帝国の興亡 時代を読む鍵 大国興亡の原理を探る 日文新書](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001255/0012559446LL.jpg)
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世界地図で読む五大帝国の興亡 時代を読む鍵 大国興亡の原理を探る 日文新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本文芸社/ |
発売年月日 | 2001/12/20 |
JAN | 9784537250787 |
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世界地図で読む五大帝国の興亡
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世界地図で読む五大帝国の興亡
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世界史を彩る五つの大国の隆盛と衰亡について凡そ2000年を一気に走り抜ける様な内容だ。世界史を専攻した人なら記憶に残る大国と名君の名が目白押しでちょっとした記憶の揺り起こしができる。古くはローマ帝国に始まり、中国に現れては消えていった国々、そしてロシアの源流とも言えるビザンツ帝国...
世界史を彩る五つの大国の隆盛と衰亡について凡そ2000年を一気に走り抜ける様な内容だ。世界史を専攻した人なら記憶に残る大国と名君の名が目白押しでちょっとした記憶の揺り起こしができる。古くはローマ帝国に始まり、中国に現れては消えていった国々、そしてロシアの源流とも言えるビザンツ帝国(東ローマ帝国)、さらにはイスラームに興る王朝の歴史、そして後半には海洋進出や産業革命によって一気に覇権を世界地図全体に拡大するヨーロッパ諸国と、それぞれの歴史が縁でぶつかり合う度に文化や技術の交流を進め新しい流れを作る。そんな大国の歴史を広大なスケールで解説していく。 本書はまずは前述の地域ごとの興亡を解説していく。読み進める事で地域の枠を超えた大国同士の接点が見えてくる。例えるならミルフィーユの層のように上からフォークを下ろした際に、圧力によって触れた表面だけでなく、下の層や周辺部の形が歪んでいくような感覚だ。中盤以降に読み進めると、先ほどまで読んでいた別の地域の問題と絡み合う頻度が徐々に増えていく。学校の授業だと何回にも分けて年間通してみる事になるため、記憶の維持が大変かつ部分的にしか覚えていないことが多いが、新書レベルの深さかつ筆者のポイントを押さえてくれる好意?により、より重層的に関係性を理解することができる。 特に興味を惹くのは、地域や民族による特性を他の地域との比較により鮮明に違いを理解する事ができる。漢民族支配が長く続かない中国などはモンゴル系、トルコ系、満州族など多様な民族に支配されながらも、世界の「中心」という一つの中華思想が失われる事なく続く地域。ビザンツ帝国を見るなら地政学的なハートランドの戦略など地域特有の方向性が見え隠れする。やはり近代は面白い。航海術の発達や産業革命は劇的にパワーバランスを変えて、経済・金融・貿易の中心地が目まぐるしく変わる。また民族的な目標やナショナリズムの色も濃く出てきて、世界規模の大戦に発展するなど国家間の複雑な繋がりや相互影響が濃くなる。1000年近くつづいたビザンツ帝国に比べると僅かな期間で如何に世界に君臨するスピードと選手交代により衰退するスピードが早くなったことか。 そして最後は日本の在り方で締め括られる。黒船来航までは一部の国としか関わり合いを持たず島国に閉じこもっていた日本が、いよいよ西洋の強大な国力に晒されて劇的に近代化、帝国化の道を歩むか。アメリカとの戦争に敗れた後に、どん底から世界経済のトップに迫る経済発展を遂げ、バブル崩壊により長らく主役の座から遠ざかった日本。そして経済における中国の台頭。 今再びウクライナ戦争や台湾問題で緊張が最大限に高まる中、張り詰めた弦を切るのは誰であるのか。日本がその際に果たすべき役割が何か、またアメリカ・中国の間でどのように国としてのポジションを維持するのか。今を生きる我々が、過去の大国の興亡から学べることは沢山ある。
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